お歳暮を届ける時期に迷ったら、12月上旬〜20日頃を一つの候補にし、相手の慣習と受取予定に合わせて考えましょう。百貨店などの案内には、11月下旬や12月25日頃までを目安にするものもあります。
大切なのは、注文する日と相手に届く日を分けて考えることです。届けたい日を考え、販売店の配送条件と相手の予定を確認してから手配すると、次に何をすればよいかが見えてきます。年内に間に合わない場合の挨拶も、順に確認していきましょう。
お歳暮を届ける時期は、12月上旬〜20日頃を一つの目安に
到着日は12月上旬〜20日頃を一つの目安に。
贈り先の慣習と、実際に受け取れる日を合わせて考えましょう。
シャディのギフトマナー辞典では、12月初めから、できれば20日頃までに届けることを勧めています。相手の予定も合わせて確かめましょう。
ただし、「絶対にこの期間でなければいけない」という全国一律の決まりがあるわけではありません。実際には、販売元や地域の習慣によって案内される時期に幅があります。
主な時期の目安と、手配時に確認しておきたいポイントをまとめました。
| 時期の目安 | 特徴と確認しておきたいこと |
|---|---|
| 11月下旬 | 三越の案内では、この時期も目安に含まれています。贈り先の慣習や受取予定に合うかを確認しましょう。 |
| 12月上旬〜中旬 | 到着日を考える際の一つの候補です。販売店の配達可能日と、相手が受け取れる日を照らし合わせましょう。 |
| 12月下旬(20日〜25日頃) | 年末のご挨拶として届く時期です。相手が旅行や帰省で不在にしていないか、事前に年末の予定を確認しておくと安心です。 |
| 会社宛・生鮮食品 | 会社宛の場合は年末の最終営業日や冬期休業期間を必ず確認します。カニや牛肉、果物などの生鮮品・冷凍便は、相手が確実に在宅している日を確認して届けます。 |
販売元の案内を見ても、たとえば三越伊勢丹のしきたりとマナーでは「12月初旬から25日頃まで(近年は11月下旬から届く例もある)」と紹介されています。シャディ ギフトマナー辞典では「12月初めからできれば20日頃、遅くとも25日頃まで」とされています。また、三越のお歳暮時期の案内でも11月下旬から12月25日頃までが紹介されており、販売店ごとに少しずつ案内に幅があることがわかります。
関西の「事始め(12月13日)」と現代の受け取り事情
地域による違いとしてよく挙げられるのが、関東と関西の習慣です。
関西では古くから、お正月の準備を始める「事始め(12月13日)」以降にお歳暮を贈り始める習慣がありました。そのため、事始めを大切にしているご家庭へ贈る場合は、12月13日を過ぎてから届くように配慮されることもあります。
一方、シャディのお歳暮時期の案内では、関西でも12月初旬から贈る例が紹介されています。地域だけで日付を決めず、贈り先で大切にしている慣習や受け取りやすい日を確かめてみましょう。
注文はいつする?届ける日から逆算する3ステップ
お歳暮の手配で失敗を防ぐコツは、「いつ注文するか」ではなく「いつ届けるか」から逆算して進めることです。
先に注文し、後の日付を指定できる商品なら、受付開始と同時に届ける必要はありません。日付指定を受け付けているか、いつからいつまで指定できるかを、商品ごとに確認しましょう。
実務的には、次の3つのステップで進めるとスムーズです。
- ステップ1:到着の候補日を決める
まずは贈り先のご家庭や職場で、落ち着いて品物を受け取ってもらえそうな日付を考えます。会社宛なら営業日、個人宅なら平日の夜や週末など、受取側の都合に合わせます。 - ステップ2:販売店の配達可能日を確認する
購入したい商品ページやカタログを見て、希望する候補日に配送指定ができるかを確認します。注文から発送まで日数がかかる品物や、産地直送品などは配達可能期間が限られていることがあるため注意が必要です。 - ステップ3:相手の予定を確認して注文を確定する
相手の受取都合(特に生鮮食品や長期不在の予定)に問題がないかを確かめた上で、配達希望日を指定して注文を完了します。
注文の締切も商品によって異なります。配達日を指定できない場合は、お届け期間を販売店に確認し、相手の予定に合うかを見てから注文しましょう。
いまの準備に合わせて、次の確認を選ぶ
ご自身の現在の準備状況に合わせて、次に何を確かめるべきかを確認してみましょう。
| いまの準備状況 | まず確かめることと次の行動 |
|---|---|
| まだ注文前で悩んでいる | まずは相手に届いてほしい「到着候補日(12月上旬〜20日頃など)」を決めましょう。その上で、販売店の注文画面でその日に配達指定ができるかを確認します。 |
| 年内着での手配が可能 | 相手の年末の受取予定(旅行・帰省・休業日など)を確認し、販売店の注文画面で表書きに「御歳暮」を選び、配達希望日を指定して手配を進めます。 |
| 年明けの到着になりそう | 相手の松の内(一般的に1月7日頃、関西は1月15日頃まで)の都合や喪中の有無を確かめ、「御年賀」または松の内後の「寒中御見舞(目上へは寒中御伺)」へ切り替えて手配します。 |
| 相手の受取予定がわからない | とくに賞味期限の短い生鮮食品や冷凍便、職場宛の場合は、注文前に相手へ在宅予定や営業日をさりげなく確認しましょう。 |
選択した状況に合う説明を読み、注文する前に必要な確認を済ませましょう。
間に合わないときは、到着時期に合わせて挨拶を変える
年内に届くか、年明けになるかで、表書きや挨拶の仕方を考えます。相手の都合に合わせ、松の内が明けてから寒中の挨拶として贈る方法もあります。
年内に届けられる場合(12月25日頃〜年末)
シャディのお歳暮時期の案内では、年内に届くなら表書きを「御歳暮」とする案が紹介されています。25日を過ぎる場合も、まず相手の受取予定と販売店の扱いを確認しましょう。
ただし、年末ギリギリの時期は、相手が大掃除をしていたり、帰省・旅行ですでに家を空けていたりすることも考えられます。「年内に届くから安心」と一方的に送るのではなく、事前に「心ばかりの品を年内にお届けしたいのですが、ご都合はいかがでしょうか」と確認しておく気配りがあると親切です。
年内の受け取りが負担になりそうなら、時期をずらすことも検討しましょう。年明けの表書きと喪中・忌中への配慮は、下で確認できます。
年明け〜松の内までに届く場合(御年賀)
年内に間に合わず、年が明けてから届く場合は、表書きを「御年賀(おねんが)」にして贈るのが一般的な方法です。
「御年賀」として贈る期間は、お正月の門松を飾っておく期間とされる「松の内(まつのうち)」の間とされています。三越伊勢丹のしきたりとマナーでも、松の内までのご挨拶として紹介されています。
松の内の期間には地域差があり、関東などでは一般的に「元日〜1月7日頃まで」、関西などでは「元日〜1月15日頃まで」とされることが多いです。
シャディののし・包装の案内では、御年賀を配送する場合、年明けに贈る旨を事前に伝えると丁寧だと勧めています。相手が喪中・忌中の場合は、下の配慮も確認してください。
松の内が明けてから立春前までに届く場合(寒中御見舞・寒中御伺)
松の内が明けてから、暦の上で春を迎える「立春」の前日までに届く場合は、表書きを「寒中御見舞(かんちゅうおみまい)」、または目上の方に対してはより丁寧な「寒中御伺(かんちゅうおうかがい)」にします。
シャディののし・包装の案内やシャディのお歳暮時期の案内でも、松の内を過ぎた冬の季節のご挨拶として寒中御見舞・寒中御伺を使うことが案内されています。
三越伊勢丹の案内でも、年内に間に合わなければ松の内後の「寒中御伺」として贈る方法を勧めています。御年賀だけを代わりの選択肢とせず、相手に合う時期を考えましょう。
相手や自分が喪中・忌中の場合の配慮
相手のご家庭、あるいはご自身が喪中の場合、お歳暮を贈ってもよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
シャディのお歳暮時期の案内では、お歳暮はお祝いではなく感謝の贈り物なので、喪中でも贈れると案内しています。ただし、亡くなって間もない時期は、相手の事情に配慮して手配を待つことも考えましょう。
ただし、次の点には十分な配慮が必要です。
- 忌中の時期や贈るタイミングを相談する
三越伊勢丹では忌明け後の贈答を案内しています。忌中の期間や対応は宗教・家庭などでも異なるため、四十九日で一律に判断せず、家族や親族に時期を相談しましょう。 - お正月の「御年賀」は使わない
「御年賀」はお祝いの言葉にあたるため、相手が喪中の場合には使用を避けます。年を越して贈る場合は、松の内が明けてから「寒中御見舞」や「寒中御伺」として贈るのが丁寧です。 - 水引や包装紙の配慮
注文時に喪中であることを販売店へ伝え、紅白の水引を避けた掛け紙など、用途に合う包装を相談しましょう。
ご家庭や地域、宗派によっても受け止め方が異なる場合がありますので、迷うときは家族や親族に相談しながら進めると安心です。
手配前に確認すること
品物を選んで注文ボタンを押す前に、少し立ち止まって次の5つの項目を確認しておくと、配送トラブルやお互いの負担を防ぐことができます。
- 相手の受取予定:年末年始に帰省や旅行で長期不在にする期間がないか。
- 職場の営業日:会社宛に贈る場合、仕事納めの日や冬期休業期間はいつからか。
- 保管場所と冷蔵・冷凍:相手の冷蔵庫や冷凍庫のスペースを圧迫しないか、常温保存がきくか。
- 販売店の配達可能日:希望する到着日や時間帯を配送指定できるか。
- のしの表書き:届く時期に合わせて「御歳暮」「御年賀」「寒中御見舞」を正しく選べているか。
とくに個人宅へカニやハム、アイスクリームなどのクール便を贈る場合や、会社宛に贈る場合は、事前の確認がとても大切です。
相手の都合を尋ねる短い連絡の例
親しい親戚や友人、あるいは取引先へ、相手の負担にならないよう事前に受取都合を尋ねたいときは、次のような短いメッセージを添えて確認してみるのがおすすめです。
いつも温かいお心遣いをいただき、心より感謝申し上げます。
日頃の感謝のしるしに、心ばかりの冬の味覚をお届けしたいと考えております。
要冷蔵のお品となりますため、ご不在の時期を避けてお届けできれば幸いです。
年末年始にご旅行やご帰省のご予定などがございましたら、差し支えのない範囲でご都合のよい時期をお知らせいただけますと幸いです。
上の例は、要冷蔵の食品を贈る場合の文面です。保存条件と品物の説明は実際の内容に合わせ、親しい相手なら普段の言葉遣いに直して使ってください。
なお、詳しいメール文面や状況に応じた送り状の書き方を知りたい場合は、お歳暮メールの文例集でさまざまな相手別の文面をご紹介しています。また、会社宛に贈る際のマナーや宛名の書き方については、会社宛てのお歳暮の送り方と宛名マナーを参考にしてみてください。
よくある質問
Q1. 11月中に届くのは失礼にあたりますか?
三越の案内には11月下旬も目安に含まれています。11月中だからと一括りにせず、相手の慣習や受取予定に合わせて考えましょう。迷う場合は、12月上旬以降を候補にして相談してみてください。
Q2. 12月25日を過ぎたら、必ず「御年賀」に切り替えるべきですか?
一律に「25日を過ぎたら絶対に御年賀でなければいけない」と決まっているわけではありません。
年内に届く場合は「御歳暮」とする案もあります。相手の都合と販売店の扱いを確認してください。年内の受け取りが難しければ、松の内の「御年賀」や松の内後の寒中の挨拶を検討します。喪中・忌中への配慮も、上の章で確認しておきましょう。
Q3. 注文の締切日はどこで確認できますか?
お歳暮の注文締切日は、全国一律の日程があるわけではなく、利用する販売店や商品ごとに異なります。
商品の詳細ページや注文画面で、「配送指定可能期間」「年内お届けの最終受付日」などの案内を確認しましょう。表示が見つからない場合や希望日に届くか分からない場合は、注文前に販売店へ問い合わせてください。

