お歳暮の定番と人気ジャンル早見表｜初めてでも失敗しない選び方

年末が近づくと、何を贈れば失敗しないか悩みますよね。相手の好みは分からない、忙しくて選ぶ時間もない。そんなときは“定番”から入るのが近道です。本記事は最新の売れ筋傾向とマナーを踏まえ、ジャンル別のメリデメや相場、温度帯、職場シェア適性まで一気に整理します。

結論：2025年の定番人気ジャンルTOPと選び方の軸

「菓子」「加工肉・ハム」「ビール・飲料」「惣菜・冷凍」「調味料・油」「コーヒー・お茶」「生活消耗品」「カタログ／eギフト」が鉄板。まずは相手・シーン・保存条件（常温／冷蔵／冷凍）を決めれば迷いません。

ポイント

• 迷ったら“常温×個包装×日持ち”を基本形に。
• 家族・職場など“分けやすさ”も評価軸に。
• 不在が多い相手は「常温or eギフト」で再配達リスクを回避。

選び方5ステップ

1. 相手の属性を決める（家族構成／職場／年齢）
2. 温度帯を決める（常温→冷蔵→冷凍の順で検討）
3. 予算を決める（3千円台／5千円台／1万円）
4. 分けやすさ・アレルギー・アルコール可否を確認
5. 到着日・のし・メッセージをセットして発注

定番ジャンル早見（メリデメ・日持ち・職場シェア適性）

下表で主要ジャンルを横断比較。迷ったら「菓子」「調味料」「コーヒー」など常温長持ち系が安全です。

ジャンル	強み	注意点	目安日持ち	温度帯	分けやすさ
スイーツ・菓子	個包装・好みが分かれにくい	アレルギー表示要確認	2〜6か月	常温	高い
加工肉・ハム	ごちそう感・年末食卓に便利	冷蔵保管・塩分配慮	2〜4週間	冷蔵	中
ビール・飲料	消費されやすい・銘柄で差別化	アルコール可否・重さ	6〜12か月	常温	低
惣菜・冷凍グルメ	調理簡単・高齢世帯に好適	冷凍庫容量・不在時注意	1〜6か月	冷凍	中
海鮮・魚加工	特別感・産地訴求	到着日厳守・生臭み対策	3日〜1か月	冷蔵/冷凍	低〜中
果物	見栄え・旬	消費期限が短い	2〜7日	冷蔵	低
調味料・油	常温長期・好き嫌い少	既に在庫ありの恐れ	6〜12か月	常温	中
コーヒー・お茶	常温・来客用にも	カフェイン配慮／日本茶は賛否	3〜12か月	常温	中
生活消耗品	実用的・家計助かる	贈答感が弱い場合あり	6〜12か月	常温	中
カタログ／eギフト	相手が選べる・不在に強い	選ぶ手間・味気ないと感じる人も	ー	デジタル/郵送	高い

スイーツ・菓子（個包装・日持ち・アレルギー）

はじめての相手や職場宛は菓子が無難。個包装・常温・賞味期限の長さで選びましょう。

ポイント

• 個包装×常温×1〜2か月以上が安全。
• ナッツ・乳・小麦の表示をチェック。
• 小分け袋やお配りカードがあると親切。

おすすめの使いどころ

• 大人数の職場、初めての取引先、家族構成が不明な相手。

加工肉・ハム（保存・調理負担・贈答感）

贈答感の強い定番。年末年始の食卓で活躍しますが、冷蔵保管と塩分に配慮を。

ポイント

• 冷蔵到着。受取日を必ず指定。
• 厚切りやスライス違いなど食べ方説明を添える。
• 高齢世帯には少量セットを。

ビール・飲料（銘柄指定・ノンアル代替）

消費されやすく実用的。アルコールNGならノンアル飲料やコーヒーへ切り替えを。

ポイント

• 銘柄指定で“わかってる感”。
• 量が多すぎると保管が負担。24本→12本も検討。
• お酒NGの相手にはノンアル、炭酸水、コーヒー豆へ。

惣菜・冷凍グルメ（小分け・レンジ可・高齢世帯）

調理が楽で喜ばれやすいジャンル。不在や冷凍庫容量に注意しましょう。

ポイント

• 個食パック×レンジ可のセットが便利。
• 高齢世帯はやわらかめ／減塩表示を優先。
• 置き配不可エリアでは日時指定を確実に。

海鮮・カニ・魚加工（冷凍便・不在対策）

特別感は大。到着日が生命線なので、先様の在宅日確認が前提です。

ポイント

• 産地・等級・解凍方法を明記した案内を同梱。
• 不在時の再配達負担を考え、常温系との比較も。
• におい移り防止の二重包装だと安心。

果物（等級・産地・消費期限）

見栄えがよく季節感も出せる一方、食べ切り期限が短いのが難点。

ポイント

• 等級表記と産地を確認。
• すぐ食べる果物なら受取日事前共有。
• 量を欲張らず“少量高品質”を意識。

調味料・油（常温長期・好き嫌い少）

常温長持ちで汎用性が高い。料理頻度が低い世帯には使い切りサイズを。

ポイント

• 小瓶アソートで“お試し感”。
• キッチン事情に合わせ、詰替や軽量ボトルも。
• アレルギー配慮の無添加・減塩も選択肢。

コーヒー・お茶（カフェイン配慮／日本茶の扱い）

来客用にも重宝。カフェイン量や抽出器具の有無を想定して選びます。日本茶は地域によって弔事連想の声もあるため一言添える配慮も。

ポイント

• ドリップバッグやボトルティーは器具不要で便利。
• 妊娠中・就寝前に配慮するならデカフェ／ノンカフェイン。
• 日本茶を贈る場合は「年越しのお茶請けに」等の前向きメッセージを添える。

生活消耗品（洗剤・タオル・入浴剤）

実用性重視の定番。贈答感を出すなら限定デザインやギフト専用セットを。

ポイント

• 香りの好みが出るため無香／微香を優先。
• タオルは薄手速乾か今治規格など品質訴求を。
• 入浴剤は個包装で家族が選べるタイプが安心。

カタログ／eギフト（選択権移譲・到着日自由）

好みが分からないときの最終兵器。不在や住所不明にも強い。

ポイント

• 期限と交換方法が直感的なものを選ぶ。
• グルメ特化／総合型を相手に合わせて選定。
• eギフトは先方のメール環境を確認。

受取側で選ぶ：相手別おすすめマトリクス

相手の暮らしに合うかで最適解は変わります。以下の定石で迷いを減らしましょう。

家族・関係性別の定石

• 取引先・法人宛：常温×個包装×箱が自立する詰め合わせ。配布しやすさ重視。
• 義理の両親・実家：年末年始の食卓に直結する「加工肉」「惣菜」「海鮮」。
• 子育て家庭：小分け・常温ストック・アレルギー表示が鍵。
• 一人暮らし：少量×高品質。レンジ可や缶つま系も便利。
• 高齢世帯：やわらかさ・減塩・開封しやすい包装を優先。

いくらが正解？相場と予算別おすすめ

個人は3,000〜5,000円が中心。目上や特別な関係は上振れ、法人は数量割引や配布単価で設計します。

相場早見（目安）

• 個人宛：3,000〜5,000円、特別な感謝は5,000〜10,000円。
• 法人宛：1件あたり3,000〜5,000円を複数口、部署配布を想定。

予算別“ハズさない型”

• 3千円台：焼き菓子詰め合わせ／コーヒードリップセット／良質な調味料アソート。
• 5千円台：老舗ハム詰合せ／ブランドビール飲み比べ／冷凍惣菜のバラエティ。
• 1万円：海鮮・カニ、和牛・高級惣菜、上位グレードのカタログ。

これだけでOK：失敗しないチェックリスト（購入前5項目）

注文前にこの5項目を確認すれば、配送トラブルやミスマッチを大幅に減らせます。

• 到着日指定はできたか（在宅日・冷蔵品は必須）
• 温度帯は相手の受取環境に合うか（常温優先）
• 賞味・消費期限は十分か（年末年始をまたぐ想定）
• 個包装・小分けでシェアしやすいか
• 不在時の再配達・置き配の可否を確認したか

まだ間に合う？時期とマナー、遅れたときの表書き

一般的には12月初旬〜20日頃が目安。遅れた場合は表書きを切り替えて挨拶しましょう。

時期の目安

• お歳暮：12月初旬〜12月20日頃
• 御年賀：1月1日〜1月7日（松の内）
• 寒中御伺：1月8日〜2月3日頃

のし・表書きの基本

• 手渡しは外のし、宅配は内のしが一般的。
• 遅れた場合は「御年賀」→時期を外したら「寒中御伺」に切替。

贈るときの注意：NGになりやすい品とその理由

地域や世代で解釈が分かれるため“断定はしない配慮”が大切です。

注意が必要な例

• 刃物：縁を切る連想。料理好きには実用でも念のため避ける。
• 櫛：苦・死の語呂合わせを気にする人も。
• 白ハンカチ：弔事連想の地域あり。
• 日本茶：弔事の引き物の印象がある地域も。使い方の一言を添える。

そのまま使える！送り状・お礼状テンプレ

コピペで使える短文テンプレをご用意。相手や状況に合わせて調整しましょう。

同梱カード（個人宛）
拝啓　今年もお世話になりました。年末のひとときにお楽しみいただけますと幸いです。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。敬具

同梱カード（法人宛）
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。心ばかりの品をお納めください。来年も変わらぬお引き立てのほどお願い申し上げます。

メール（発送連絡）
本日、お歳暮の品をお送りしました。○月○日到着予定です。冷蔵（冷凍）品のため、お受け取り可能な時間帯をご確認ください。

お礼状（受け取り側）
お心遣いをいただき、誠にありがとうございました。家族で美味しくいただきます。今後とも変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げます。

表書き切替カレンダー（目安）

時期に応じて表書きを切り替えます。迷ったらこの早見を。

期間	表書き	メモ
12/1〜12/20	御歳暮	標準。できれば20日頃までに到着
1/1〜1/7	御年賀	松の内の範囲内。喪中は避ける
1/8〜2/3	寒中御伺	年賀の時期を外した場合に使用

まとめ：今年は“相手目線×実務性”で選べば失敗しません

常温・個包装・日持ち長めを基本に、相手の暮らしに合わせて温度帯と容量を調整すれば大きく外しません。到着日・のし・メッセージまでセットで整えるのが成功のコツです。

覚えておきたい3ポイント

• まず“温度帯”と“分けやすさ”を決める
• 予算は3千〜5千円が中心、上位は1万円
• 遅れたら表書きを切替えて一言添える

よくある質問（FAQ）

Q. お歳暮はいつからいつまで？
A. 一般に12月初旬〜20日頃です。遅れたら表書きを切り替えましょう。

Q. 相手が喪中のときは？
A. 「お歳暮」は問題ないとする考え方が一般的ですが、気になる場合は「御年賀」や「寒中御伺」を避け、時期や文面を配慮します。

Q. のしは内のし・外のしどっち？
A. 宅配なら内のし、手渡しなら外のしが目安です。

Q. お返しは必要？
A. 原則不要ですが、到着後1週間以内にお礼状か電話でお礼を。

Q. お酒がNGの相手には？
A. ノンアル飲料、コーヒー・紅茶、菓子、調味料が無難です。

Q. 住所がわからない／会えないときは？
A. eギフトやカタログ、配送日時指定での宅配を活用しましょう。