年賀状の一言メッセージ文例集|上司・友人へ心が伝わる添え書き

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年賀状の一言メッセージ

「印刷だけの年賀状だと、なんだか味気ないかな……」

「でも、一人ひとりに違うメッセージを書くのは大変そう」

年末の忙しい時期、年賀状の準備をしながらそう悩むことはありませんか?

実は、たった1〜2行の手書きメッセージ(添え書き)があるだけで、受け取った相手の印象は劇的に変わります。

この記事でわかること

  • 【相手別】上司、友人、親戚へそのまま使える気の利いた文例
  • 【マナー】使ってはいけないNG言葉や、ペンの選び方
  • 【コツ】字に自信がなくても「丁寧に」見せるポイント

今年は、あなたの温かい気持ちが伝わる「一言」を添えて、素敵な新年のスタートを切りましょう。

目次

なぜ手書きの「一言」が大切なの?

  • デジタル全盛の今だからこそ、手書きの温もりが際立つ。
  • 「定型文」ではなく「あなた」に向けた言葉であることが伝わる。
  • 長文である必要はなく、1〜2行で十分効果がある。

最近は、デザインも挨拶文もすべて印刷された年賀状や、SNSでの挨拶だけで済ませることも増えてきました。そんなデジタル全盛の時代だからこそ、手書きの文字には特別な力が宿ります。

印刷された文字は「誰にでも同じものを送っている」という印象を与えがちですが、手書きの一言があるだけで「私のために時間を割いて書いてくれたんだ」ということが相手に伝わります。これが、相手との心の距離をぐっと縮めるのです。

「文章を書くのが苦手」という方も安心してください。年賀状の余白に書くメッセージは、長くても2〜3行、短ければ1行で十分です。大切なのは上手な文章を書くことではなく、相手の顔を思い浮かべながらペンを走らせること。その「ひと手間」こそが、最高のお祝いになります。

コトクマ

「全員に違うことを書かなきゃ!」と気負う必要はありません。基本のパターンを決めておき、相手に合わせて少しアレンジするくらいで大丈夫ですよ。

【相手別】そのまま使える!年賀状の一言メッセージ文例

  • 相手との関係性(距離感)に合わせて文体を変えるのがポイント。
  • 上司には「感謝・抱負」、友人には「親愛・共通の話題」、親戚には「健康・成長」をテーマにする。
  • そのまま使える具体的な文例を紹介。

上司・恩師・先輩へ(感謝と抱負)

目上の方へのメッセージは、日頃の感謝と、新年における仕事や活動への意気込みを伝えると好印象です。砕けすぎず、丁寧な言葉を選びましょう。

  • 感謝を伝える
    • 昨年は温かいご指導をいただき、誠にありがとうございました。
    • 旧年中は公私にわたり大変お世話になりました。
    • いつもお心遣いをいただき、心より感謝申し上げます。
  • 抱負・意気込み
    • 本年はご期待に添えるよう、一層業務に励む所存です。
    • 〇〇プロジェクトの成功に向け、全力で取り組んでまいります。
    • 初心を忘れず、誠心誠意努力いたします。
  • ご無沙汰している恩師へ
    • ご無沙汰しておりますが、先生はお変わりございませんか。
    • おかげさまで、元気に過ごしております。
    • 寒さ厳しき折、ご自愛くださいませ。

同僚・部下・後輩へ(ねぎらいと親愛)

毎日顔を合わせる仕事仲間には、少し肩の力を抜いて、日頃の感謝や「今年も一緒に頑張ろう」という連帯感を伝えましょう。

  • 日頃の感謝・ねぎらい
    • いつもフォローしてくれてありがとう!今年もよろしく。
    • 〇〇さんの丁寧な仕事ぶりに、いつも助けられています。
    • 昨年はお互い忙しかったね。お正月はゆっくり休んでください。
  • 連帯感・親しみ
    • 本年も一緒にチームを盛り上げていきましょう!
    • 仕事もプライベートも充実した一年にしようね。
    • またランチに行きましょう!楽しみにしています。

友人・親友へ(親しみとユーモア)

親しい友人には、形式にとらわれず、自分らしい言葉でOKです。「会いたいね」という気持ちや、共通の趣味の話題などを盛り込むと会話が弾みます。

  • 気軽な挨拶・お誘い
    • 元気にしてる?今年こそ久しぶりに会いたいね!
    • お互い健康第一で楽しい一年にしよう。
    • 新年会で会えるのを楽しみにしています。
  • 共通の話題・近況
    • 最近〇〇にハマっています。今度おすすめを教えるね。
    • 相変わらず〇〇三昧の日々です(笑)。
    • 新しい家族(ペットの〇〇)が増えました!

親戚・家族へ(健康を気遣う)

親戚や家族には、自分たちの近況報告(特に子供の成長など)と、相手の健康を気遣う言葉が喜ばれます。

  • 近況報告・成長
    • 息子も春から小学生になります。ランドセル姿を見せに行きますね。
    • 家族一同、元気に新年を迎えました。
    • こちらは相変わらず賑やかな毎日です。
  • 健康への気遣い・再会の提案
    • 寒さが厳しいですが、お風邪など召されませんように。
    • 皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。
    • お盆には家族で帰省する予定です。お会いできるのを楽しみにしています。

【シーン別】こんな時どう書く?気の利いた一言

  • 結婚、出産、引越しなどのライフイベントは、簡潔に報告する。
  • 疎遠になっている人には、お詫びよりもポジティブな言葉を。
  • 療養中の方へは「頑張れ」よりも寄り添う言葉を選ぶ。

結婚・出産・引っ越しの報告

年賀状は、人生の節目を報告する良い機会です。ただし、長々と自慢話のようにならないよう、さらりと事後報告の形で添えるのがスマートです。

  • 結婚
    • 昨年結婚し、初めてのお正月を二人で迎えました。
    • 結婚して〇〇(新姓)になりました。今後ともよろしくお願いいたします。
  • 出産
    • 我が家に新しい家族が増えました。名前は〇〇です。
    • 育児に奮闘する毎日ですが、幸せに過ごしています。
  • 引っ越し
    • 左記住所へ転居いたしました。お近くへお越しの際はぜひお立ち寄りください。
    • 新しい街での生活にもようやく慣れてきました。

久しぶりの相手・疎遠になっている相手へ

数年会っていない相手に出す場合、「ご無沙汰してすみません」と謝るよりも、「ふと思い出して連絡した」という温かさを伝えましょう。

  • おすすめフレーズ
    • ふと懐かしくなり、ペンを取りました。
    • 年賀状の準備をしていて、〇〇さんの顔が浮かびました。
    • ご無沙汰しておりますが、お元気でいらっしゃいますか?

相手が病気療養中や高齢の場合

相手の体調が万全でない場合、過度に励ます言葉(「頑張ってください」「早く治してください」)はプレッシャーになることがあります。穏やかな言葉を選びましょう。

  • いたわりの言葉
    • 静かなお正月をお過ごしのことと思います。
    • どうか無理をせず、心穏やかな一年をお過ごしください。
    • 暖かくなったら、またお顔を見に行きますね。

これだけは守りたい!年賀状書き方のマナーと注意点

  • 「去る」「滅びる」などの忌み言葉はNG。
  • 「新年あけましておめでとう」は重複表現なので注意。
  • 句読点(、。)は打たないのが正式なマナー。
  • ペンはボールペンを避け、筆ペンや万年筆などを使うのがベスト。

年賀状はお祝いの挨拶状です。親しい間柄でも、最低限のマナーを守ることで、相手への敬意が伝わります。特に注意したいポイントをチェックリストにまとめました。

NGマナーチェックリスト

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項目注意点と具体例
忌み言葉(いみことば)別れや不幸を連想させる言葉は避けます。
×「去年」→ ○「昨年」「旧年」
×「失う」「倒れる」「枯れる」など
重複表現同じ意味の言葉を重ねないようにします。
×「新年あけましておめでとうございます」
○「新年おめでとうございます」または「あけましておめでとうございます」
※「新年」と「明けまして」はどちらも「年が明けた」意味を含むため。
句読点(、。)本来、お祝い事には「区切りをつけない」という意味で、句読点は使いません。
改行やスペースで読みやすく工夫しましょう。
※最近は気にしない方も増えていますが、目上の方へは避けるのが無難です。

ペンの選び方と書く位置

  • NGなペン: ボールペン(事務的な印象になる)、鉛筆、消せるボールペン、薄墨(弔事用)。
  • おすすめのペン: 筆ペン、万年筆、サインペン(水性)。
  • インクの色: 基本は「黒」。親しい友人なら濃いブルーブラックなどもおしゃれですが、赤などの派手な色は避けましょう。

書く位置のコツ
一言メッセージは、ハガキの余白部分に書きます。縦書きの年賀状なら左端の余白に、横書きなら下部の余白に書くのが一般的です。

字に自信がなくても大丈夫!きれいに見せるコツ

  • 上手な字を書こうとするより「丁寧に」書く意識を持つ。
  • 漢字を大きく、ひらがなを小さく書くとバランスが良い。
  • 文字の中心線を意識して、行が歪まないようにする。

「字が下手だから手書きは恥ずかしい……」と思っている方も多いですが、実は「上手な字」である必要はありません。相手が嬉しいのは「丁寧な字」です。ゆっくりと心を込めて書けば、それは必ず伝わります。

さらに、少しの工夫で字をきれいに見せるテクニックがあります。

  1. 漢字は大きく、ひらがなは小さめに「昨年は」と書く場合、「昨」「年」を少し大きく、「は」を少し小さく書くと、メリハリが出て大人っぽい文字に見えます。(比率は 漢字10:ひらがな8 くらい)
  2. 文字の間隔を適度に空ける文字が詰まりすぎていると窮屈に見えます。一文字ずつ、ゆったりとスペースを取るように意識しましょう。
  3. 中心線を意識する縦書きでも横書きでも、見えない中心線をイメージして、そこから文字がはみ出さないように書くと、整って見えます。
コトクマ

手書きに慣れていない場合は、別の紙で一度練習してから書くのがおすすめです。一発勝負だとどうしても緊張して字が硬くなってしまいますからね。

よくある質問(FAQ)

ここでは、年賀状の添え書きに関するよくある疑問にお答えします。

Q. 印刷された文章と同じ内容を手書きしてもいいですか?

A. できれば避けましょう。

印刷ですでに「本年もよろしくお願いいたします」とあるのに、手書きで同じことを書くと、「読んでいないのかな?」と思われてしまう可能性があります。印刷文が定型的な挨拶なら、手書きでは「近況」や「具体的な感謝」など、別の話題を添えるのがベストです。

Q. 家族写真入りの年賀状を上司に出しても失礼ではないですか?

A. 関係性によりますが、最近は許容される傾向にあります。

ただし、ビジネスライクな関係の職場や、非常に厳格な上司の場合は、イラストのみの落ち着いたデザインのものと送り分ける方が無難です。写真入りを送る場合でも、子供の写真だけではなく、家族全員が写っているものを選ぶと挨拶状として適切です。

Q. 書き損じてしまった場合、修正テープを使ってもいいですか?

A. 修正テープや修正液はNGです。

新しいハガキに書き直しましょう。書き損じたハガキは、郵便局に持っていけば所定の手数料(1枚5円程度)で新しいハガキや切手と交換してもらえます。

Q. 一言メッセージは縦書き?横書き?どちらが良いですか?

A. 表面(宛名面)や裏面のデザインに合わせましょう。

宛名が縦書き、あるいは裏面のデザインが和風なら「縦書き」が合います。逆に、ポップなデザインや横書きの宛名なら「横書き」でも構いません。迷ったら、目上の方へはフォーマルな「縦書き」にするのが安心です。

まとめ:あなたらしい一言で、新年を温かくスタートしよう

年賀状の一言メッセージは、年に一度、大切な人との絆を確かめ合う素敵なコミュニケーションです。

「なんて書こうかな」と相手のことを考える時間そのものが、相手への贈り物になります。

字の上手下手や、完璧な文章かどうかを気にする必要はありません。この記事の文例を参考にしながら、あなたらしい言葉をちょっぴり添えてみてください。

その一言が、受け取った相手の心を温め、きっと良い一年の始まりになるはずです。

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