「バイト先で先輩が『恐れ入ります』って言ってたけど、どういう意味なんだろう?」 「『すみません』の代わりに使えばいいの?それとも違うの?」
そんなふうに悩んだことはありませんか?「恐れ入ります」は、ビジネスや接客の場では欠かせない、とっても魔法のような言葉です。
この記事では、世界一わかりやすく「恐れ入ります」の使い方を解説します。 この記事を読めば、以下の3つのことがバッチリわかりますよ!
- 「恐れ入ります」の本当の意味と、相手に与える良い印象
- お願い・お礼・お断りなど、シーン別の正しい使い方
- 「すみません」との違いと、今日から使える具体的な例文
それでは、一緒に「大人のマナー」の第一歩を踏み出しましょう!
そもそも「恐れ入ります」とは?意味と由来をやさしく解説
簡単に言うと、「あなたの親切やスゴさに圧倒されて、申し訳ないくらい感謝しています!」という気持ちをギュッと凝縮した言葉なんです。
相手のすごさに圧倒されるのがルーツ
この言葉の元になった「恐れ入る」には、もともと「相手の力に圧倒されて、身を小さくする」という意味がありました。
例えば、昔の人が自分よりもずっと身分の高い人や、素晴らしい才能を持つ人に会ったとき、「うわあ、すごすぎて頭が上がりません!」と感じる心の動きを表していたんですね。
それが時代とともに変化して、現代では「相手を敬いつつ、自分の感謝や申し訳なさを伝える丁寧な表現」として定着しました。日本らしい「謙虚な心」が詰まった素敵な言葉なんです。
なぜ「すみません」よりもプロっぽく聞こえるの?
ビジネスや接客のプロが「すみません」ではなく「恐れ入ります」をよく使うのには、理由があります。
「すみません」は、謝っているのか、お礼を言っているのか、ちょっと曖昧(あいまい)なところがありますよね。一方で「恐れ入ります」を使うと、「私はあなたをとても尊敬しています」というニュアンスが加わるため、相手は「大切にされているな」と感じるんです。
【シーン別】「恐れ入ります」の3つの主な使い方
「恐れ入ります」には、大きく分けて3つの便利な使い方があります。この3パターンをマスターするだけで、あなたの敬語レベルは一気にプロフェッショナルになります!
1. 「お願いします」と何かを頼む時(クッション言葉)
何かを頼むとき、いきなり「〜してください」と言うと、相手は少し「命令されている」ように感じてしまうかもしれません。そんな時に、「恐れ入りますが」という一言を添えてみましょう。
- 具体例: 「恐れ入りますが、こちらにお名前を書いていただけますか?」
- 効果: 相手に「お忙しいところ申し訳ないのですが」という気遣いが伝わり、相手も「いいですよ」と快く引き受けてくれやすくなります。
このように、本題の前に置くクッションのような役割を「クッション言葉」と呼びます。
2. 「ありがとうございます」と感謝を伝える時
「ありがとうございます」と言うほどではないけれど、相手の気遣いが嬉しい……。そんな時にも「恐れ入ります」は活躍します。
- 会話の例:
- 先輩:「雨が降ってきたから、これ(傘)使いなよ」
- あなた:「あ、恐れ入ります! 助かります」
- 効果: 「ありがとうございます」よりも、相手の優しさに対して一歩身を引いて感謝しているような、奥ゆかしい印象になります。
3. 「申し訳ありませんが」とお断り・辞退する時
相手からの誘いや申し出を断る時は、どうしても気まずいものですよね。ここでも「恐れ入ります」があなたの助けになってくれます。
- 具体例: 「せっかくのお誘い、恐れ入りますが、今回は予定が合わず失礼させていただきます」
- 効果: 「残念です、申し訳ないです」という気持ちを上品に伝えることができます。ストレートに「無理です」と言うよりも、角が立たずにスムーズに関係を保てますよ。



私も若い頃、とにかく丁寧になろうとして「恐れ入りすぎております!」なんて言ってしまったことがありますが、これは間違い(笑)。「恐れ入ります」だけで十分に丁寧なので、変に飾り立てなくても大丈夫ですよ!
似ている言葉との決定的な違い【使い分け表】
「恐れ入ります」と似ているけれど、実は使い分けが大事な言葉がいくつかあります。特に「すみません」との違いは、一番の悩みどころですよね。
以下の表で、スッキリ整理してみましょう。
| 言葉 | ニュアンス | 主な使う場面 |
|---|---|---|
| 恐れ入ります | 相手を敬い、謙遜する | ビジネス、接客、目上の人へのお願いやお礼 |
| すみません | 軽く謝る、呼びかける | 友達、家族、街中でちょっと声をかける時 |
| 失礼ですが | 相手に踏み込む | 名前や事情など、少し聞きにくいことを聞く時 |
| 申し訳ございません | 深く謝罪する | 自分のミスで相手に迷惑をかけた時 |
「すみません」との違い
一番の違いは「相手への敬意の深さ」です。 「すみません」はとても便利な言葉ですが、ビジネスシーンでは少しカジュアルに聞こえてしまうことがあります。プロの世界では、「すみません」の8割は「恐れ入ります」に置き換えられると言われているほどです。
「失礼ですが」との違い
「失礼ですが」は、相手のプライバシーに関わることを聞くときによく使われます。
- 「失礼ですが、お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
- 「恐れ入りますが、お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
どちらも正解ですが、「失礼ですが」は「ちょっと立ち入ったことを聞きますよ」という宣言。「恐れ入りますが」は「お時間をとらせて申し訳ないですが」という感謝が混ざったニュアンスになります。
「申し訳ございません」との違い【要注意!】
ここが一番の注意ポイントです。 重大なミスをした時や、相手を怒らせてしまった時に「恐れ入ります」を使ってはいけません。
- × 遅刻した時:「恐れ入ります、遅れました」
- ○ 遅刻した時:「申し訳ございません、遅れました」
「恐れ入ります」には「感謝」のニュアンスが含まれているため、100%自分が悪い時に使うと、相手は「反省していないのかな?」と不快に感じてしまうことがあるんです。
「恐れ入ります」と言われたら?スマートな返し方ガイド
せっかく勇気を出して丁寧な言葉を使ってくれた相手に対して、無言だったり「いえいえ」だけで終わらせたりするのは少しもったいないですよね。相手の気持ちを優しく受け止める返答例を紹介します。
上司や目上の人から言われた場合
目上の人から「(忙しいのに手伝ってくれて)恐れ入ります」と言われたら、あなたは「当たり前のことをしたまでですよ」という謙虚な姿勢を見せましょう。
- おすすめの返し方: 「とんでもございません。こちらこそ、お役に立てて光栄です。」
- ポイント: 「とんでもないです」よりも「とんでもございません」の方が、よりフォーマルで美しい響きになります。
お客様や取引先から言われた場合
お店での接客中や、仕事の相手から言われた場合は、相手に「負担を感じなくて大丈夫ですよ」と伝えるのがベストです。
- おすすめの返し方: 「お気になさらないでください。また何かございましたら、いつでもお申し付けくださいね。」
- ポイント: 相手は「申し訳ないな」という気持ちを抱いているので、笑顔で「気にしないで!」というニュアンスを伝えるのがスマートです。



返し方に迷ったら、とりあえず「とんでもございません」を覚えておけば無敵です!その後に「こちらこそありがとうございます」と一言添えるだけで、会話の温度がふわっと上がりますよ。
メール・チャットで使える!「恐れ入ります」の実践例文集
文字だけのコミュニケーションでは、言葉の選び方一つで印象が大きく変わります。相手の顔が見えないからこそ、「恐れ入ります」を上手に使って、安心感を届けましょう。
1. 社外・取引先へのメール
ビジネスメールでは、お願い事をする時に「恐れ入りますが」を入れるのが鉄則です。
- 例文: 「恐れ入りますが、添付の資料を今週中までにご確認いただけますでしょうか。」 「お忙しいところ恐れ入ります。お見積もりの件、進捗はいかがでしょうか。」
2. 社内チャット(SlackやTeams)での活用
チャットツールはスピードが命ですが、丁寧さを忘れたくない時もありますよね。
- 例文: 「恐れ入ります! 先ほど共有いただいたURL、アクセス権限をいただけますか?」 「お休み中に恐れ入ります。一点だけ確認させてください🙏」
チャットの場合は、例文のように絵文字を一つ添えるだけで、堅苦しさが取れて親しみやすくなりますよ。
3. 接客・電話応対でのフレーズ
相手を待たせてしまう時や、こちらの都合でお願いをする時の定番です。
- 例文(電話): 「恐れ入りますが、お電話が少々遠いようです。もう一度伺ってもよろしいでしょうか?」
- 例文(接客): 「恐れ入ります。ただいま満席ですので、こちらでお待ちいただけますか?」
まとめ:心のこもった「恐れ入ります」で人間関係をスムーズに
ここまで「恐れ入ります」の意味や使い方を見てきましたが、いかがでしたか?
大切なのは、言葉の形だけを真似することではありません。 「相手に手間をかけさせて申し訳ないな」「自分のために動いてくれてありがとう」という、あなたの優しい気持ちを届けることです。
最後に、今日から使えるチェックリストをおさらいしましょう!
- 自分のミスで謝る時は「申し訳ございません」を使う(恐れ入りますはNG)
- お願い事をする時は「恐れ入りますが、〜」とクッションにする
- 感謝を深く伝えたい時は「ありがとうございます」に「恐れ入ります」を添える
- 言われたら「とんでもございません」と笑顔で返す
この言葉をマスターすれば、あなたの周りの人間関係はもっと温かく、スムーズになるはずです。一歩ずつ、楽しみながら使ってみてくださいね!
よくある質問(FAQ)
Q1:目上の人に「恐れ入ります」を使っても失礼じゃない?
全く失礼ではありません!むしろ、非常に敬意の込もった正しい表現です。「すみません」と言うよりも、ずっと尊敬の気持ちが伝わります。
Q2:謝罪の時に使ってもいいの?
基本的には避けたほうが無難です。「恐れ入ります」には感謝や謙遜のニュアンスがあるため、しっかり謝るべき場面(ミスをした時など)では「申し訳ございません」を使いましょう。
Q3:英語で表現するとどうなる?
場面によりますが、「I’m sorry to trouble you, but…(お手数をおかけしますが)」や、感謝の意味なら「I’m grateful for your kindness(ご親切に恐れ入ります)」などが近いです。
Q4:「恐縮です(きょうしゅくです)」との違いは?
意味はほぼ同じですが、「恐縮です」の方がさらに硬い表現です。手紙や、非常に重要な式典などで使われることが多いですね。普段の仕事や生活なら「恐れ入ります」がちょうど良い丁寧さです。
Q5:使いすぎると逆効果になる?
どんなに良い言葉も、連発しすぎると「マニュアル通りに言っているだけかな?」と思われてしまいます。一つの会話の中で1〜2回、ここぞという時に心を込めて使うのが一番素敵ですよ。

