街中がイルミネーションでキラキラと輝く季節になりましたね。
お店や家のリビングに飾られたクリスマスツリーを見ると、大人になった今でもなんだかワクワクしませんか?
でも、ふとこんな疑問を持ったことはないでしょうか。
「なんでクリスマスに『木』を飾るの?」
「てっぺんの星や、赤いボールには何の意味があるの?」
もしお子さんに聞かれたとき、自信を持って答えられますか?



実は、クリスマスツリーには「永遠の命」や「家族への愛」といった、とても素敵なメッセージが込められているんです。一方で、インターネットで検索すると出てくる「実は怖い意味がある」という噂についても、気になりますよね。
この記事では、以下の3つのポイントをわかりやすく解説します。
- もみの木が選ばれる「本当の理由」
- 「怖い」と言われる噂の真相と歴史
- オーナメント(飾り)一つひとつの意味一覧
これを知れば、今年の飾り付けの時間が、今までよりもっと温かくて特別な思い出になりますよ。
クリスマスツリーを飾る本当の意味とは?


まず結論からお話しすると、クリスマスツリーは「神様の永遠の愛」と「命の尊さ」を表しています。
なぜ、いろいろな木がある中で「もみの木」が選ばれたのでしょうか? それには、植物としての特徴が大きく関係しています。
もみの木が選ばれる理由=「永遠の命」
もみの木は、冬の寒さが厳しい時期でも葉を落とさない「常緑樹(エバーグリーン)」の一種です。
他の木々が葉を落とし、枯れたように見える真冬でも、もみの木だけは青々とした緑色の葉を茂らせています。昔の人々は、その力強い姿を見てこう考えました。
「この木には、特別な命の力が宿っている」
そこから、「神様の愛は、どんな時でも変わらず私たちに注がれている」=「永遠の命」の象徴として、もみの木がクリスマスの主役として選ばれるようになったのです。



お子さんに説明するときは、「もみの木はね、冬の寒い日でも葉っぱが落ちない強い木なんだよ。だから『ずっと元気でいられますように』ってお守りの意味があるんだよ」と伝えてあげると、わかりやすいですよ。
三角形のシルエットに隠された秘密
ツリーの形を思い出してみてください。きれいな三角形をしていますよね。
この形にも、実は2つの意味があると言われています。
- 天(神様)へ向かう形:頂点が空を指していることから、神様のいる場所を示している。
- 三位一体(さんみいったい)の象徴:キリスト教の大事な教えである「父(神)・子(キリスト)・精霊」の3つの調和を表している。
ただ飾るだけでなく、その形そのものが「祈り」のポーズのようにも見えてきますね。


「クリスマスツリーは本当は怖い」って噂は本当?


検索窓に「クリスマスツリー」と入れると、「怖い」という言葉が出てきてドキッとした方もいるかもしれません。
「オーナメントは内臓を表している」なんていう都市伝説のような話も聞かれますが、本当なのでしょうか?
ここでは、その噂の真相を歴史から紐解いてみましょう。安心してください、今のツリーに怖い意味はありません。
オーナメントは「生贄(いけにえ)」の名残?
ネット上では、「赤い丸い飾り(オーナメントボール)は、昔の生贄の血や内臓を表している」という説を見かけることがあります。
結論から言うと、これは間違い(あるいは極端な解釈)です。
後ほど詳しく解説しますが、あの丸い飾りは、アダムとイヴの物語に出てくる「知恵の樹の実(リンゴ)」が由来です。「リンゴ」がいつの間にか「赤い丸い玉」に変わっただけで、怖い意味はないので安心してくださいね。
古代の「樹木信仰」とキリスト教の出会い
では、なぜ「怖い」というイメージがついたのでしょうか? それは、キリスト教が広まるよりもっと昔の、「北欧の古い風習」に関係があります。
昔々の北欧(ゲルマン民族)の人々は、冬至のお祭りで「樫(かし)の木」を信仰し、木に動物や、時には人間を捧げる儀式を行っていたと言われています。これが「怖い」と言われる話のルーツです。
しかし、8世紀頃にキリスト教の宣教師(聖ボニファティウスと言われています)がやってきて、その習慣を止めさせました。彼は「樫の木」を切り倒し、代わりにその近くに生えていた「もみの木」を指してこう言ったそうです。
「この木は一年中緑を保つ『平和』と『永遠』の象徴だ。これからは、この木を囲んでキリストの誕生を祝おう」
つまり、怖い儀式を終わらせて、平和なお祝いに変えるために生まれたのがクリスマスツリーなのです。



「怖い話」は、大昔の人たちが厳しい冬を乗り越えるために必死だった証拠とも言えます。でも今のツリーは、そんな恐れを乗り越えた「平和のしるし」。そう思うと、より一層温かい光に見えてきませんか?
意外と知らない!クリスマスツリーの起源と歴史


怖い噂の誤解が解けたところで、もう少しだけ歴史のお話をしましょう。今のきらびやかなツリーは、どうやって生まれたのでしょうか?
ドイツで始まった「知恵の樹」の劇
中世のドイツでは、クリスマスイブ(12月24日)に、教会で「アダムとイヴ」の劇を行う習慣がありました。
この劇の中で、舞台セットとして置かれていたのが「知恵の樹」です。常緑樹のもみの木に、真っ赤な「リンゴ」を吊るして飾りました。この「リンゴを飾った木」が、家庭の中で飾られるようになり、現在のクリスマスツリーの原型になったと言われています。
宗教改革者ルターが感動した「星空と木」
「ツリーにライト(イルミネーション)をつける」習慣を始めたのは、歴史の教科書にも出てくるマルティン・ルターだと言われています。
ある冬の夜、ルターが森を歩いていると、木々の間から美しい星空が見えました。
「まるで木に星が降っているようだ」
その美しさに感動したルターは、家に持ち帰ったもみの木にロウソクを灯して、家族にその景色を見せたそうです。
これが、現在のイルミネーション(電飾)の始まりです。ロウソクの火は危ないので、今ではLEDライトになりましたが、「光で希望を照らす」という意味は変わっていません。
【一覧表あり】オーナメント(飾り)の一つひとつにある深い意味


ここが一番の注目ポイントです!
ツリーに飾るオーナメントには、一つひとつちゃんと意味があります。これを読みながら、お子さんと一緒に飾り付けをしてみてください。
1. 頂上の星(トップスター)
ツリーの一番上で輝く大きな星。「ベツレヘムの星」と呼ばれます。
キリストが生まれた時、東の国の賢者たちを馬小屋まで導いた「希望の光」を表しています。
2. 丸いボール(クーゲル/オーナメントボール)
先ほどお話しした通り、元々は「リンゴ(知恵の実)」です。
「豊かな実り」や「幸福」への願いが込められています。最近はいろいろな色がありますが、赤は「愛」、金は「高貴さ」、銀は「感謝」などを表すとも言われます。
3. 杖の形(キャンディケイン)
赤と白の縞模様の杖。これは「羊飼いの杖」を表しています。
羊飼いが杖を使って羊を導くように、「迷子にならずに正しい道へ進めますように」という願いが込められています。また、逆さにするとイエス(Jesus)の頭文字「J」の形になります。
4. ベル・ヒイラギ・靴下・リボン
- ベル(鐘): キリストの誕生を知らせる「喜びの音」。魔除けの意味もあります。
- ヒイラギ: トゲトゲの葉はキリストの受難(いばらの冠)を、赤い実はその血(愛)を表します。魔除けとしても強力です。
- 靴下: サンタクロースのモデルである聖ニコラウスが、貧しい家の煙突に金貨を投げ入れたら靴下に入った、という逸話から。「贈り物」を受け取る準備です。
- リボン: 「結ぶ」ことから、家族や神様との「永遠の絆(きずな)」を表しています。
オーナメントの意味・早見表
スマホで見ながら飾れるように、表にまとめました。
| 飾りの名前 | 意味・象徴 | 子供への伝え方(例) |
| トップスター | 希望・導きの光 | 「暗い夜でも迷わないように照らしてくれるお星さまだよ」 |
| 丸いボール | 知恵の実(リンゴ)・幸福 | 「美味しいリンゴだよ。みんなが幸せになれますように」 |
| キャンディケイン | 助け合い・導き | 「羊さんが迷子にならないための杖だよ」 |
| ベル(鐘) | 喜び・魔除け | 「悪いものを追い払って、楽しいお知らせを呼ぶよ」 |
| ヒイラギ | 魔除け・永遠の命 | 「トゲトゲで悪いオバケから守ってくれるよ」 |
| リボン | 絆(きずな)・愛 | 「パパとママと〇〇ちゃんが、ずっと仲良しでいられるように」 |
2025年のクリスマスツリー最新トレンド
2025年のクリスマスツリーは、ノスタルジックでパーソナルな雰囲気を重視したスタイルが主流です。ミニマリズムから離れ、マキシマリスト的な大胆さと持続可能性を融合させたトレンドが目立ちます。インテリアデザイナーや専門家によると、温かみのある照明、深みのあるカラー、自然素材の活用がキーワード。
以下に、主なトレンドをまとめました。参考に、今年のツリーを自分らしくカスタマイズしてみてください!
| トレンド | 特徴 | 取り入れ方のヒント |
|---|---|---|
| ノスタルジック&ビンテージスタイル | レトロなオーナメントやクラシカルな装飾が復活。Ralph Lauren風のタータンチェックや古風な輝きが人気。 | 古いガラス製オーナメントやキャンディケーンをミックス。Xの投稿でも「レトロな雰囲気が理想」との声が。 |
| ムーディーな深みカラー | フォレストグリーン、ワインレッド、チャコール、コーヒーブラウンなどのリッチな色調。ゴールドやブラスとの組み合わせで贅沢感を。 | ダークカラーのオーナメントをレイヤリング。Pantoneの2025年カラー「Mocha Mousse」を取り入れてシックに。 |
| マキシマリスト&オーバーサイズ | 巨大なバブル(ボール)やリボン、ナットクラッカーを大胆に。Dolly Parton風の派手さがトレンド。 | ツリーに大ぶりのリボンを「タック&ドレープ」法で垂らし、ドラマチックに。Xで「派手で大ぶりなのが最近のトレンド」と話題。 |
| 自然&サステナブル | 木や紙製のツリー、ナチュラル素材(ウール、織物)。レンタルツリーやリサイクルオーナメントが増加。 | 枝ツリーにドライフラワーや木製フィギュアを。環境意識の高まりで、黒ツリーのようなユニークデザインも急上昇。 |
| ソフト照明&リラックスムード | フェアリーライトやディマブルキャンドルで優しい輝き。白ライトオンリーのツリーが人気。 | ツリー内部にライトをネスト(埋め込み)配置。19世紀風のキャンドルライトをイメージして落ち着いた空間に。 |
| リボン&フードテーマ | ストライプ柄の大リボンや食べ物モチーフ(クロワッサン、ストロベリー)のオーナメント。 | リボンをツリートップに大胆に。キッチュで会話のきっかけになる可愛いアイテムを。 |
| 非伝統ツリー | 逆さツリー、ファイバーオプティック、ポップアップ式、ミニツリー。スペースセービングが鍵。 | 小さな部屋に卓上ミニツリーを。北欧風のホワイト枝ツリーでシンプルに。 |
| ゴールド&メタリック | タイムレスなラグジュアリー感。光を反射するアクセントを重ねて。 | ゴールドのガーランドやオーナメントでツリーをアップグレード。永遠の人気色。 |
実践Tips
- レイヤリングのコツ: ライト → ガーランド/リボン → オーナメントの順で飾り付け。フィラー(小物)でボリュームを、フィニアル(大物)でアクセントを。
- パーソナライズ: 家族の思い出のオーナメントを混ぜて「コレクテッド」感を。Xのユーザー投稿では、クラシカルな実家ツリーを理想とする声が多く、トレンドの多様性を反映しています。
- 日本市場のポイント: ニトリやフランフランではLED付きの北欧風が人気。ブラックツリーのような大胆デザインが世界的に広がり、日本でも「予想外を楽しむ」スタイルが提案されています。
いつから飾って、いつ片付けるのが正解?


「せっかくだから長く飾りたいけど、いつから出していいの?」「お正月まで飾ってたら変?」
そんな疑問にお答えします。
飾り始めの目安(アドベント)
キリスト教の正式な期間では、クリスマスの4回前の日曜日から始まる「アドベント(待降節)」に飾り始めます。11月30日に一番近い日曜日なので、だいたい11月下旬〜12月上旬ですね。
ただ、日本ではハロウィン(10月末)が終わるとすぐに飾るお店も多いですし、12月に入ってから飾るご家庭も多いです。決まりはないので、寒くなってきて「飾りたいな」と思った時がベストなタイミングです。
片付けるタイミング(海外と日本の違い)
- 海外の場合: 1月6日の「公現祭(エピファニー)」まで飾るのが一般的です。クリスマスは1日だけでなく、年末年始を含めた長い期間のお祝いなんですね。
- 日本の場合: 日本には「お正月飾り」という文化があります。そのため、12月25日を過ぎたら片付けて、26日〜28日頃にお正月飾りに切り替えるのが一般的です。



「25日を過ぎたらすぐに片付けなきゃ!」と焦る必要はありません。海外のように1月まで飾って余韻を楽しむのも素敵ですし、日本の文化に合わせて26日にサッと片付けて気持ちを切り替えるのも良いでしょう。
大切なのは「楽しませてくれてありがとう」という気持ちを持って片付けることですよ。
よくある質問(FAQ)
最後に、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。
Q. ツリーのてっぺんの星に名前はありますか?
A. はい、「ベツレヘムの星」といいます。
イエス・キリストが生まれた時、空にひときわ明るく輝いた星のことです。
Q. なぜ靴下を飾るのですか?
A. サンタクロースのモデルになった人の逸話が由来です。
聖ニコラウスという人が、貧しい家を助けるために煙突から金貨を投げ入れたところ、暖炉に干してあった靴下の中に偶然入った、というお話から来ています。
Q. 日本で初めてツリーが飾られたのはいつですか?
A. 明治時代の1886年(明治19年)と言われています。
横浜にあった「明治屋」というお店が飾ったのが、日本初のクリスマスツリーだと言われています。当時はとても珍しく、多くの人が見物に来たそうですよ。
まとめ
クリスマスツリーは、ただのキラキラした飾りではありません。
- もみの木の「永遠の命」
- オーナメント一つひとつに込められた「幸せへの願い」
- 悪い習慣を平和なお祝いに変えた「愛の歴史」
これらがギュッと詰まった、とても温かい「祈りの形」なのです。
「これは『知恵の実』なんだよ」「この杖は『みんなを助ける心』なんだって」
そんな風にお子さんとお話ししながら飾り付けをすれば、きっとその時間は、ツリーの輝き以上に素敵な「家族の宝物」になるはずです。
今年のクリスマスは、ぜひ飾り一つひとつに願いを込めてみてくださいね。
素敵なクリスマスになりますように!

