「丙午(ひのえうま)生まれの女性は気性が荒いって本当?」 「2026年に出産予定だけど、親戚に何か言われないか心配…」
そんなふうに不安を感じて検索したあなた、まずは深呼吸してください。 結論から言うと、その話は科学的根拠ゼロの、まったくの迷信です!
もしあなたが今、お腹に赤ちゃんがいたり、将来の家族計画を考えていたりするなら、むしろ自信を持ってください。なぜなら、丙午は考え方によっては「最強の運勢」とも言えるからです。
この記事では、難しそうな歴史の話を中学生でもわかるように噛み砕いて、以下の3つのポイントをお伝えします。
- 「丙午」という言葉の本当の意味(実は怖くない!)
- なぜ「悪い迷信」が広まってしまったのか(犯人は江戸時代の噂話?)
- 2026年生まれの子が持つ、これからの時代に最強な「強み」
モヤモヤした不安を吹き飛ばして、明るい気持ちで2026年を迎えましょう!
そもそも「丙午(ひのえうま)」ってどういう意味?
「ね・うし・とら…」という干支(えと)は有名ですが、「ひのえうま」と聞くと、なんだか特別な響きがしますよね。 まずは、この言葉のパズルを解き明かしていきましょう。
干支(えと)は「12種類」じゃなくて「60種類」ある!
普段私たちは「私はウサギ年生まれ」「今年は辰年だね」なんて言いますが、実はこれは「十二支(じゅうにし)」と呼ばれる12種類の動物のこと。
でも、暦(カレンダー)の世界には、もう一つ「十干(じっかん)」という10種類の要素(甲・乙・丙・丁…)のグループがあるんです。
- 十干(10種類): 甲・乙・丙…と続く兄弟のようなグループ
- 十二支(12種類): 子・丑・寅…と続く動物のグループ
この「10」と「12」を順番に組み合わせていくと、全部で60通りのペアができます。これが本当の「干支」なんです。 学校のクラスで例えるなら、「1組の出席番号1番」みたいなもの。「クラス(十干)」と「出席番号(十二支)」の組み合わせが毎年変わっていき、60年経つと一周して最初の「還暦」に戻るわけです。
その60通りの中の、43番目に当たるペアが「丙午」なんですね。
「丙(ひのえ)」+「午(うま)」=真夏の太陽と炎!
では、なぜこの43番目のペアだけが特別視されるのでしょうか? それは、漢字の意味に秘密があります。
- 丙(ひのえ): 自然界でいうと「太陽」や「燃え盛る火」を表します。
- 午(うま): 動物の馬ですが、季節でいうと「真夏」、時間でいうと「正午(お昼の12時)」、つまり「火」のエネルギーを表します。
お気づきでしょうか? 「丙午」は、「火」の性質を持つお兄さんと、「火」の性質を持つ馬が合体した、まさに「ファイヤー×ファイヤー」の年なんです!



昔の人は、この「火のエネルギーが2倍」になる状態を見て、「ものすごいパワーがある年だ!」と考えました。 本来は「勢いがあってエネルギッシュ」という意味だったのですが、昔は今よりも火事が怖かったこともあり、「激しすぎる=怖い」というイメージに変わってしまったのかもしれませんね。
なぜ「怖い迷信」が生まれたの?歴史と「八百屋お七」
「火のエネルギーが強い」だけなら、元気そうで良いことのように思えます。 それなのに、なぜ「丙午の女性は夫を不幸にする」なんて恐ろしい噂が定着してしまったのでしょうか?
その犯人は、江戸時代のある「悲しき恋の事件」にあると言われています。
江戸時代の悲劇のヒロイン「八百屋お七」
あなたは「八百屋お七(やおやおしち)」という名前を聞いたことがありますか? 彼女は江戸時代に実在した、八百屋の娘さんです。
ある時、江戸で大火事があり、お七の家も焼けてしまいました。避難したお寺で、お七はそこで働く若い男性に恋をします。 やがて家が再建されてお寺を離れたお七ですが、彼に会いたくてたまりません。
「そうだ、また火事になれば、あのお寺に行って彼に会える!」
そんな一途すぎる、そしてあまりにも短絡的な思い込みから、お七は自宅に火をつけてしまいます(ボヤですみましたが、放火は大罪です)。 その結果、お七は捕まり、処刑されてしまいました。
この衝撃的なニュースは当時の江戸っ子たちを驚かせ、「恋のために火をつけるなんて、なんて激しい性格なんだ!」と話題になりました。
「男を食い殺す」なんて大嘘!迷信が拡大した理由
ここからが迷信の怖いところです。 このお七の事件を題材に、井原西鶴という作家が『好色五人女』という小説を書いたり、お芝居(浄瑠璃)になったりする中で、ある設定が付け加えられました。
それが、「お七は丙午(ひのえうま)生まれだった」という設定です。 (※実際にお七が丙午生まれだったという確実な証拠はありません!)
当時の人々は、芝居を見てこう噂し合いました。 「やっぱり丙午の女は気性が激しいんだな」 「火の性質を持ってるから、男を焼き尽くす(不幸にする)んだ」
こうして、「たまたまヒットしたお芝居の設定」が、いつの間にか「事実」のように広まり、300年以上経った今でも私たちの心に呪いをかけているのです。



今で言うなら、「ドラマの悪役の誕生日が〇〇年だったから、その年生まれの人は全員悪人だ!」とネットで炎上しているようなものです。 冷静に考えれば「そんなわけあるか!」と笑い飛ばせる話ですよね。
数字で見る衝撃!1966年(昭和41年)に何が起きた?
迷信だとわかっていても、多くの人がそれに振り回された歴史的事実があります。それが前回の丙午、1966年(昭和41年)の出来事です。
出生数がガクンと減った「ひのえうまショック」
この年の人口統計を見ると、グラフがそこだけ谷底のように凹んでいます。
- 1965年の出生率: 2.14
- 1966年の出生率: 1.58(激減!)
- 1967年の出生率: 2.23
なんと、前年に比べて出生数が約25%も減少したのです。 これは、戦争や飢饉があったわけでもないのに、迷信だけでこれだけの人が「産むのをやめた」という、世界的に見ても珍しい現象でした。
子どもを産まなかったのは「親心」だった?
では、当時の人たちは本気で「火の馬の祟り」を信じていたのでしょうか? 実はそうとも言い切れません。
多くの親御さんの本音は、 「自分は信じていないけれど、もし娘が生まれたら将来『丙午生まれだから』と結婚差別されるかもしれない。そんな辛い思いをさせたくない」 という、我が子を守るための「親心」だったと言われています。
つまり、迷信そのものではなく、「迷信を信じる周囲の目」を恐れた結果だったのです。これはとても切ない話ですよね。
【2026年版】これからの「丙午」はどうなる?
さて、時は流れて令和の時代。 今度の2026年の丙午は、これまでとは全く違う受け止められ方をされています。
現代では「気にしない」が8割以上!
ある意識調査では、現代の親世代の8割以上が「迷信は気にしない」「そもそも知らない」と回答しています。 昭和の時代とは違い、今は女性がバリバリ働くのが当たり前の時代。「おとなしく家にいるのが美徳」という価値観自体が古くなっています。
むしろ「カリスマ経営者」や「天才」が多い?
「気性が激しい」という特徴を、現代風にポジティブに言い換えてみましょう。
- 気性が激しい → 情熱的でエネルギーがある!
- 男勝り → リーダーシップがある!自立している!
- 頑固 → 意志が強く、一度決めたらやり遂げる!
どうですか? これって、今の変化の激しい時代に一番必要な「生き抜く力」そのものだと思いませんか?
実際、丙午生まれには、作家の坂口安吾や、世界的ミュージシャンのジャネット・ジャクソンなど、独自の道を切り開いたカリスマが多くいます。 2026年に生まれてくる子供たちも、きっと既成概念を打ち破る、パワフルな世代になるはずです!
もし親戚に「丙午だから…」と言われたら?
そうは言っても、年配の親戚の中には「縁起が悪い」と心配してくる人がいるかもしれません。 そんな時のために、「カドを立てずに、かつサラッとかわす」魔法のフレーズを用意しました。
カドを立てずに言い返す「魔法のフレーズ」
相手との関係性に合わせて使い分けてみてください。
パターン1:明るくポジティブに返す(おすすめ!)
「そうなんですよ〜!今は一周回って『エネルギーが強くて出世する年』って言われてるらしいですよ!元気な子が生まれそうで楽しみです!」
パターン2:歴史の知識でかわす
「あれって実は、江戸時代のお芝居が元ネタらしいですね。お七ちゃんの影響力ってすごいですよね(笑)」
パターン3:感謝しつつスルーする
「心配してくれてありがとうございます。でも私たち、この子の運命を信じてるんで大丈夫ですよ〜」
ポイントは、「相手の心配を一応受け止めつつ、明るい未来の話にすり替える」こと。こちらが笑顔で自信を持っていれば、相手もそれ以上は言えなくなります。
子供への伝え方
もしお子さんが大きくなって自分の干支を知った時は、こう伝えてあげてください。
「あなたは丙午生まれだから、太陽のような明るさと、誰にも負けない情熱の炎を持っているんだよ。とっても強くて素敵な星の下に生まれたんだね」
親御さんが誇らしげに語れば、それは子供にとって「コンプレックス」ではなく「最強の自信」になります。
まとめ:2026年は「希望の炎」が灯る年
最後に、もう一度大切なことをお伝えします。
- 丙午の「怖い迷信」は、江戸時代のドラマ(お芝居)が生んだただの噂話です。
- 「火」が重なるこの年は、エネルギッシュで情熱的なパワーに満ちています。
- 2026年に生まれる子は、これからの時代を照らすリーダーになる可能性を秘めています。
もし、迷信のせいで出産を迷ったり、不安になったりしているなら、どうかその「雑音」をシャットアウトしてください。 あなたの元にやってくる命は、そんな古い言葉には負けないくらい、強くて温かい輝きを持っています。
自信を持って、2026年という「最強の年」に生まれてくる赤ちゃんを迎えてあげてくださいね!
よくある質問(FAQ)
Q. 次の丙午はいつですか?
A. 次回は2026年(令和8年)です。その次は60年後の2086年になります。一生に一度か二度しか巡ってこない、とても貴重な年です。
Q. 丙午の男性は大丈夫なんですか?
A. 実は、迷信でネガティブに言われるのは女性だけで、男性の場合は「強い運勢を持って出世する」「天下を取る」など、むしろ良い意味で捉えられることが多かったようです(これも時代錯誤な話ですが…)。もちろん、男女関係なく、エネルギッシュな年であることに変わりはありません。
Q. 「五黄の寅(ごおうのとら)」とは違うの?
A. よく似ていますが別物です。「五黄の寅」は九星気学(五黄土星)と干支(寅年)の組み合わせで、36年に一度巡ってきます(直近では2022年でした)。こちらも「気が強い」と言われますが、最近では「強運の持ち主」としてポジティブに捉えられています。

