年賀状の返信はいつまで?遅れた時のマナーとそのまま使える文例集【1/7が境目】

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年賀状の返信はいつまで?遅れたときの文例

「ポストを開けたら、出していない相手から年賀状が届いていた…!」

お正月の嬉しい気持ちと同時に、「しまった、どうしよう!」と冷や汗が出た経験、ありませんか?

でも、焦らなくて大丈夫です。返信するタイミングと書き方のマナーさえ知っていれば、むしろ「丁寧な人だな」という印象を与えることだってできるんです。

この記事では、以下の3つのポイントをわかりやすく解説します。

  • いつまでなら「年賀状」として返していいのか
  • 期限を過ぎてしまった時の「寒中見舞い」への切り替え方
  • そのまま使える!相手に失礼にならない「返信文例」

焦って適当な返事をしてしまう前に、深呼吸して一緒に確認していきましょう。

目次

年賀状の返信はいつまで?ズバリ「1月7日」が目安です

まず結論から言うと、年賀状として返信を出せる期限は、「松の内(まつのうち)」と呼ばれる期間内です。

一般的には 1月7日 までとされています。

この日までに相手のポストに届けば、失礼なく「年賀状」として新年の挨拶ができます。しかし、これを過ぎてしまうと「寒中見舞い(かんちゅうみまい)」という別の形にするのがマナーです。

コトクマ

1月7日にポストに入れたとしても、配達事情によっては翌日以降の到着になることがあります。「相手の手元にいつ届くか」を考えるのが大人のマナー。
1月5日〜6日頃には投函を済ませておくと安心ですよ!

地域によって違う?「関東は7日、関西は15日」のルール

実はこの「松の内」、住んでいる地域によって期間が異なることをご存知ですか?

相手が住んでいる場所に合わせて判断できると、よりスマートです。

スクロールできます
地域松の内(年賀状としてOKな期間)備考
関東・東北・九州など1月7日まで一般的な全国基準はこちら
関西(京都・大阪など)1月15日まで小正月(こしょうがつ)までとする文化

もし相手が関西在住なら、少し期限に余裕があります。ただし、全国的なビジネスルールとしては「7日まで」と考えるのが無難です。

【要注意】1月8日以降に届きそうなら「寒中見舞い」へ

「今、手元に年賀状があるけれど、どう考えても7日には間に合わない…」

そんな時は、無理に年賀状を送らず、「寒中見舞い」に切り替えましょう。

期限を過ぎた年賀状が届くよりも、季節の挨拶として「寒中見舞い」が届く方が、相手にとっても心地よいものです。「遅れてごめんなさい」という気持ちも、寒中見舞いの方が自然に伝えられますよ。

▼ 今日の日付でチェック! あなたが送るべきはどっち?

  • 〜1月5日頃: 年賀はがきでOK!(急いで書きましょう)
  • 1月6日〜7日: 微妙なライン。近場なら年賀状、遠方なら寒中見舞いが無難。
  • 1月8日以降: 「寒中見舞い」として出しましょう。

期限を過ぎてしまった!「寒中見舞い」の書き方とマナー

「寒中見舞い(かんちゅうみまい)」とは、一番寒い時期に相手の健康を気遣って送る季節の挨拶状のこと。

年賀状の返信が遅れた場合や、喪中の方への挨拶にも使われます。

いつまでに出せばいい?

寒中見舞いを出す期間は、松の内明け(1月8日頃)〜立春(2月4日頃)の前日までです。

つまり、1月末までに出せば十分間に合います。

年賀はがきは使っちゃダメ!切手の選び方

ここで一番やりがちなミスが、「余った年賀はがきを使ってしまうこと」です。

これはマナー違反なので絶対に避けましょう!

寒中見舞いには、以下のどちらかを使います。

  1. 通常はがき(官製はがき)
    • 切手部分が「胡蝶蘭(こちょうらん)」や「ヤマユリ」のデザインになっているもの。コンビニや郵便局で購入できます。
  2. 私製はがき + 切手
    • おしゃれなポストカードに切手を貼って出す場合、切手は通常の63円(※料金改定に注意)や、冬らしい記念切手を使いましょう。「年賀切手」は使いません。

余った年賀はがきはどうする?

書き損じや余った年賀はがきは、郵便局の窓口へ持っていくと、所定の手数料(1枚5円程度)で通常はがきや切手と交換してもらえます。「来年使おう」と思ってもお年玉くじの日付が変わってしまうので、早めに交換するのがおすすめです。

【状況別】そのまま使える!返信・お詫びの文例集

いざペンを持つと、「遅れてすみません」ばかり書いてしまいがちですよね。

ここでは、相手を不快にさせず、温かい気持ちになってもらえる文例をご紹介します。

「出し忘れていた」とは書かず、「帰省していた」「年末年始のバタバタで」といった事情をさらりと添えるのがコツです。

1. 松の内(1/7)に間に合う場合の返信文例

年賀状として出す場合は、冒頭の「あけましておめでとうございます」はそのまま使います。

【親しい友人・知人へ】

あけましておめでとうございます
早々に素敵な年賀状をいただき、ありがとうございました!
年末年始は実家へ帰省しており、新年のご挨拶が遅れてしまいました。ごめんなさい。
〇〇さんのご家族も、皆様お元気そうで何よりです。
本年も変わらぬお付き合いをよろしくお願いします。

【目上の方・ビジネス関係へ】

謹んで新春のお慶びを申し上げます
早々に年賀状をいただき、誠にありがとうございました。
年末年始の不在により、新年のご挨拶が遅れましたこと、深くお詫び申し上げます。
本年もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

2. 松の内を過ぎてしまった場合(寒中見舞い)の文例

冒頭は「寒中お見舞い申し上げます」になります。「賀正」などの賀詞は使いません。

【基本の型】

寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧な年賀状をいただき、ありがとうございました。
新年のご挨拶が遅れてしまい、誠に申し訳ございません。
皆様におかれましては、良き年を迎えられたことと存じます。
まだまだ寒い日が続きますが、どうぞお体を大切にお過ごしください。

【遅れた理由を柔らかく添えるパターン】

寒中お見舞い申し上げます
このたびは丁寧な年賀状をいただき、ありがとうございました。
年末より体調を崩しており(または旅行に出かけており)、ご挨拶が遅れてしまいましたこと、お詫び申し上げます。
おかげさまで現在は元気に過ごしております。
本年が〇〇様にとって素晴らしい一年になりますようお祈り申し上げます。

3. 喪中の相手から届いた場合の返信マナー

喪中の方から年賀状が届くこともあります(相手がこちらの喪中を知らなかった、または相手が年末に急に喪中になった場合など)。

この場合も、「寒中見舞い」で返すのが正解です。

寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧な年賀状をいただき、ありがとうございました。
実は昨年〇月に(親族)が他界し、服喪中のため新年のご挨拶を控えさせていただきました。
ご連絡が行き届かず、申し訳ございません。
寒さ厳しき折、皆様ご自愛くださいませ。

これだけは避けたい!年賀状返信のNGマナー3選

最後に、せっかくの返信が台無しにならないよう、3つのNGポイントをチェックしておきましょう。

1. 「去」という字を使う(忌み言葉)

「去年はお世話になりました」と書きたくなりますが、「去」は「去る(別れる・死ぬ)」を連想させる忌み言葉(いみことば)です。

お祝いの場では「昨年(さくねん)」「旧年(きゅうねん)」を使いましょう。

2. メールやLINEだけで済ませる

親しい仲ならLINEで「年賀状ありがとう!」と伝えるのもアリですが、ハガキをくれた相手にはハガキで返すのが礼儀です。

特に目上の方に対して、メールだけで済ませるのは「手抜き」と捉えられかねないので注意しましょう。

3. 定型文だけで手書きメッセージがない

印刷された定型文だけのハガキは、どこか冷たい印象を与えます。

「年賀状ありがとう、嬉しかったです!」「またランチ行こうね」など、一言でもいいので手書きのメッセージを添えましょう。それだけで、あなたの温かみが伝わります。

よくある質問(FAQ)

Q. 元旦に届いた年賀状、いつ返せば失礼じゃない?

A. できるだけ早く、遅くとも1月3日中に投函できればベストです。

三が日(さんがにち)の間に届けば、相手も「忙しかったのかな」くらいにしか思いません。

Q. 1月7日ギリギリにポストに入れる場合はどうする?

A. 地域によっては翌日(1月8日)の消印になってしまう可能性があります。

不安な場合は、無理に年賀状にせず「寒中見舞い」にするか、一言「投函が遅れてしまい失礼いたしました」と添えると丁寧です。

Q. コンビニで寒中見舞いのはがきは売ってる?

A. 「寒中見舞い」と印刷された完成品は、時期になると一部のコンビニや文具店で販売されます。

見つからない場合は、通常の官製はがき(切手部分がヤマユリ等のもの)を購入し、自分で書くか、文面を印刷しましょう。

まとめ:遅れても「返事を出したい」気持ちが一番大事

年賀状の返信マナー、いかがでしたか?

  • 1月7日(松の内)までは「年賀状」でOK
  • 1月8日以降は「寒中見舞い」に切り替える
  • 「昨年」を使い、手書きを一言添える

一番大切なのは、形式よりも「年賀状をくれてありがとう」という感謝の気持ちを伝えることです。

「遅れちゃったからもういいや…」と諦めずに、今すぐペンを取ってみてください。

その一枚が、今年も良い関係を繋いでくれるはずですよ。

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