おせちの詰め方・盛り付け方|重箱とワンプレートの配置図でわかる

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おせちの詰め方・盛り付け方。重箱とワンプレートに料理を盛り付けたイラスト。

おせち料理を用意したものの、「どの料理をどの段や場所に詰めればいいのだろう」「汁気や高さはどう気をつければいいのかな」と迷っていませんか。

三段重に詰める場合は、上から順に「祝い肴(さかな)・口取り」「焼き物・酢の物」「煮物」と分ける方法が一つの目安になります。ただし、おせちの詰め方や段分けには地域や家庭による違いがあり、決まったルールだけが正解というわけではありません。

この記事では、ご家庭にある器(三段重・二段重・一段重・ワンプレート)に合わせて無理なく詰められるよう、具体的な配置例と手順をわかりやすく紹介します。まずは使う器を選んで、全体の配置イメージから確認していきましょう。

目次

まず器を選んで、おせちの配置を決めよう

はじめに、器の種類ごとの段分けと配置の目安を一覧でまとめました。手元にある器と料理の数に合わせて、近いものを確認してみてください。

器の種類 段・場所ごとの料理の目安 詰める時のポイント
三段重 一の重:祝い肴・口取り
二の重:焼き物・酢の物
三の重:煮物
汁気のある黒豆やなますは小鉢やカップに入れ、ふたが閉まる高さに収めます。
二段重 一の重:祝い肴・口取り・酢の物
二の重:焼き物・煮物
酢の物や煮物は小鉢や食品用カップに入れ、汁気が焼き物に移らないようにします。
一段重 四区画に分けて祝い肴・口取り・焼き物・酢の物を配置 煮物など入りきらない料理は無理に詰め込まず、別皿に盛り付けます。
ワンプレート 中央に主菜、周囲に小鉢や切った料理を配置 汁気のあるものは小鉢に入れ、お皿のふちに少し余白を残すと綺麗に見えます。

ご自宅で使う器に合わせて、次の「器で選ぶおせち配置図」から具体的な並べ方を確認してみましょう。

①使う器を選び、②料理のイラストをタップすると、詰めるコツが開きます。料理名も図の中で確認できます。

使う器を選んでください(1つ選択)
使う器を選ぶと配置例が見られます
上の選択肢からご自宅の器を選ぶと、段ごとの並べ方と最初に置く場所が表示されます。上の早見表と合わせて参考にしてください。
三段重の配置例
一の重(上段):祝い肴・口取り

黒豆黒豆は小鉢や深めの食品用カップへ。煮汁が隣の料理へ移らないよう、器ごと置きます。

小鉢や深めのカップに入れる

数の子・田作り数の子と田作りをひとまとまりにします。中央寄りはこの図の一例。手元の量に合わせて位置を替えて大丈夫です。

中央にまとめて配置

かまぼこ・伊達巻・栗きんとんかまぼこ・伊達巻は切って並べます。栗きんとんは切る料理と分け、小鉢や食品用カップへ。

かまぼこ・伊達巻は切って並べ、栗きんとんは食品用カップや小鉢へ
二の重(中段):焼き物・酢の物

焼き物(エビ・魚など)大ぶりのエビや焼き魚の置き場を先に決めます。ふたが閉まる高さに収め、酢の物とは小器で分けましょう。

大ぶりの主菜を先に配置

紅白なます・菊花かぶ汁気のある酢の物は、小鉢や食品用カップへ。焼き物と直接触れないように置きます。イラストはなますです。

小器に入れて酸味・汁気をガード
三の重(下段):煮物

お煮しめ・筑前煮煮物は適度に汁気を切ります。れんこんや里芋などを下に置き、にんじんやきぬさやの彩りを最後に整えます。

れんこんや里芋を下地に敷き、梅にんじん・きぬさやを上にのせる
最初にする作業:一の重の黒豆と二の重のなますを入れる小鉢を、空の重箱に試し置きして全体のバランスを決めます。
汁気・高さの注意:黒豆となますは小器で完全に分けます。重箱のふたが閉まるよう、具材が器の縁を超えない高さに収めましょう。
※家庭向けの配置例です。イラストは料理の一例で、量や縮尺を表していません。器と料理に合わせて入れ替えられます。
三段重の詳しい詰め方・手順を見る ↓
二段重の配置例
一の重(上段):祝い肴・口取り・酢の物

黒豆・なます黒豆となますは、それぞれ別の小鉢へ。まず空の上段に器を試し置きし、残りの料理の場所を決めます。

それぞれ小鉢や小器に分けて配置

数の子・田作り数の子と田作りをひとまとまりにします。中央寄りはこの図の一例。器や量に合わせて入れ替えられます。

中央寄りにまとめる

かまぼこ・伊達巻切ったかまぼこ・伊達巻をまとめて並べます。隣の小鉢の高さやふたに当たらないかも確認しましょう。

端に並べて彩りを整える
二の重(下段):焼き物・煮物

焼き物(エビ・魚など)大ぶりの主菜の場所を先に決めます。煮物は別の小器へ入れ、汁気が焼き物へ広がらないようにします。

先に場所を決めて配置

煮物汁気を切り、小鉢や食品用カップへ入れます。上段の底やふたに当たらない高さか、詰める前後に確認しましょう。

小鉢や食品用カップに入れて汁気を分ける
最初にする作業:上段の小器(黒豆・なます)の位置を決め、下段の煮物用にも小鉢や食品用カップを用意します。
汁気・高さの注意:下段の煮物は汁気を切り、小器に分けます。料理がふたや上段の底に当たらない高さか、詰める前後に確認しましょう。
※家庭向けの配置例です。イラストは料理の一例で、量や縮尺を表していません。器と料理に合わせて入れ替えられます。
二段重の詳しい詰め方・手順を見る ↓
一段重の配置例(四区画)

左上:黒豆・数の子黒豆は小鉢に入れます。空の重箱に黒豆となますの器を置き、主菜や切った料理の場所を決めましょう。

黒豆は小鉢に入れて角に配置

右上:かまぼこ・伊達巻切った料理を少し重ねて並べます。料理がふたに当たる場合は重なりを減らし、高さを整えましょう。

紅白と黄色の彩りを並べる

左下:焼き物主菜の置き場を先に確保します。入りきらない煮物などは無理に詰め込まず、別皿へ分けられます。

エビや焼き魚を主菜として配置

右下:紅白なますなますは小鉢や食品用カップへ。黒豆の器と対角に置くのは一例です。料理や器に合わせて入れ替えられます。

小器に入れて酸味を分ける
最初にする作業:黒豆となます用の小さな器を対角などに置き、入りきらない煮物を別皿へ分けるか決めます。
汁気・高さの注意:汁気のある料理は小器に分け、料理がふたに当たらない高さか確認しましょう。入りきらない煮物などは別皿へ。
※家庭向けの配置例です。イラストは料理の一例で、量や縮尺を表していません。器と料理に合わせて入れ替えられます。
一段重の詳しい詰め方・手順を見る ↓
ワンプレート(皿盛り)の配置例

小鉢:黒豆黒豆を入れた小鉢を、まず皿へ置きます。なますとは別の小鉢にして、煮汁が周囲へ広がらないようにしましょう。

周囲:かまぼこ・伊達巻主菜の周囲に切った料理を添えます。皿のふちに少し余白を残し、詰めすぎないようにします。

中央:エビ・焼き魚小鉢の位置を決めてから主菜を置きます。中央はこの図の一例。料理の形や皿に合わせて、手前寄りにも置けます。

周囲:数の子小鉢と主菜の周りに数の子を添えます。器のふちに少し余白を残し、量が多ければ別皿へ分けましょう。

小鉢:なますなますは小鉢へ入れ、主菜や切った料理と汁気を分けます。黒豆とは別の小鉢にしましょう。

最初にする作業:黒豆やなますを入れた小鉢をお皿の上に配置し、主菜の置き場を決めます。
汁気・高さの注意:お皿の表面に汁気が広がらないよう小鉢を活用し、お皿のふちには適度な余白を残して盛り付けます。
※家庭向けの配置例です。イラストは料理の一例で、量や縮尺を表していません。器と料理に合わせて入れ替えられます。
ワンプレートの詳しい盛り付け方を見る ↓

用意した料理が少ない場合は、無理に枠を埋めようとせず、区画を減らしたり一回り小さい器を使ったりすれば十分に形になります。反対に入りきらない料理があるときは、ぎゅうぎゅうに詰め込まずに別皿へ分けましょう。ここで紹介した場所はあくまで目安ですので、ご家庭の好みに合わせて柔軟に入れ替えてみてくださいね。

三段重は、料理を分けてから詰める

三段重に詰める場合は、いきなり料理を入れ始めるのではなく、まず用意した料理を「一の重」「二の重」「三の重」の3つに仕分けておくと、置き場所を決めやすくなります。

作業を始める前に、空の重箱に小鉢や食品用カップを試し置きしてみて、大体の場所をイメージしておくと作業がぐっとスムーズになります。

一の重は、黒豆・数の子と口取りをまとめる

一番上の「一の重」には、新年をお祝いする「祝い肴(黒豆、数の子、田作りなど)」と、甘味のある「口取り(かまぼこ、伊達巻、栗きんとんなど)」をまとめます。

黒豆は煮汁があるため、小さな陶器の小鉢や深めの食品用カップに入れてから重箱に置きます。こうすることで、周りの料理に煮汁や色が移るのを防げます。

かまぼこや伊達巻は、同じ種類のものを2〜3切れずつ少し重ねて並べると、まとまりが出て美しく仕上がります。

一の重の中は、仕切りがなくても次のような配置で分けるときれいに収まります。

一の重:四区画の並べ方例
黒豆(小鉢)
数の子
かまぼこ
伊達巻
田作り(小器など)
栗きんとん(カップ等)

品数が少ないときは、横に二等分や三等分にするなど、並べやすい形を選んでみてください。

二の重は、焼き物と酢の物の味が混ざらないように

真ん中の「二の重」には、焼き物(エビのつや煮、ブリや鯛の照り焼きなど)と、酢の物(紅白なます、菊花かぶなど)を詰めるのが一例です。

エビや焼き魚などの焼き物は、形が大きく場所を取るため、先に重箱の中での置き場所を決めておきます。エビは背を丸めた形を活かして並べるとおめでたい雰囲気が出ます。

紅白なますなどの酢の物は酸味や水分があるため、必ず小さな器やカップに入れましょう。焼き物のタレや油と酢の物が直接触れ合わないようにガードするのが、おいしさを保つコツです。

三の重は、煮物の彩りを最後に整える

一番下の「三の重」には、筑前煮やお煮しめなどの煮物をたっぷり詰めます。

煮物をきれいに見せるコツは、盛り付ける順番です。

  1. まず下地に、れんこん、ごぼう、里芋、こんにゃく、しいたけなど、落ち着いた茶色系の具材をバランスよく敷き詰めます。
  2. 最後に、ねじり梅のにんじんや、鮮やかなきぬさや・さやいんげんなどを彩りとして上にのせます。

煮汁をたくさん重箱に注ぎ入れてしまうと、重箱の底から染み出したり、上の段の底について汚れたりする原因になります。煮物は適度に汁気を切ってから詰めるようにしましょう。

二段・一段重なら、料理をまとめて区切る

「重箱が二段しかない」「今年は一段だけでコンパクトに楽しみたい」という場合も、基本的な考え方は三段重と同じです。

二段重のまとめ方

二段重にする場合は、三段重の料理を次のように2つの段へまとめます。

段 詰める料理の目安 盛り付けの工夫
一の重(上段) 祝い肴、口取り、酢の物 紅白なますなどの酢の物は小器に入れ、黒豆や口取りと一緒に並べます。
二の重(下段) 焼き物、煮物 煮物は小鉢や食品用カップに入れ、焼き物と汁気を分けます。

上段になます、下段に煮物が入るため、それぞれの汁気がほかの料理に触れないよう、小器やカップでしっかり区切ることがポイントです。

一段重のまとめ方

一段重にまとめる場合は、重箱の中を田の字のように四等分する「四区画」の配置が分かりやすくおすすめです。

  • 左上:黒豆(小鉢)・数の子
  • 右上:かまぼこ・伊達巻
  • 左下:焼き物(エビや魚)
  • 右下:紅白なます(小器)

品数が少ないときは、無理に四角く四等分しようとせず、三分割や二分割にしてもすっきりとまとまります。四品や九品といった特定の数に無理にそろえる必要はありません。

また、煮物はかさばりやすいため、一段重にすべて収めようとするとふたが閉まらなくなることがあります。煮物の量が多いときは一段重の中に無理に詰め込まず、別の大皿や深鉢に盛り付けると、一段重の中もゆったりと美しく仕上がります。

重箱の寸法に合わせて料理を無理に押し込むのではなく、器の大きさに合わせて料理を気持ちよく収めてあげましょう。

ワンプレートは、小鉢から置くとまとめやすい

重箱を持っていなくても、普段使っている大皿や平皿を使えば、華やかでおしゃれな「ワンプレートおせち」が手軽に作れます。

ワンプレートに盛り付けるときは、次の順番で進めるとバランスよくまとまります。

  1. 小鉢を先に置く:黒豆や紅白なますなど、汁気のある料理を小さな豆皿やガラスの小器に入れ、お皿の上に配置します。
  2. 主菜の位置を決める:エビや焼き魚など、大きくて見栄えのする料理をお皿の中央や手前寄りに置きます。
  3. 周囲に切った料理を並べる:かまぼこ、伊達巻、数の子など、切り分けた料理を小鉢や主菜の周りに添えていきます。

ワンプレートは、家族一人分を個別のお皿に盛り付ける「個食スタイル」にも、食卓の真ん中に置いてみんなで取り分ける「大皿スタイル」にも対応できます。

重箱のように段ごとのルールにとらわれる必要はありません。お皿のふちに少し余白を残すように盛り付けると、すっきりと上品な印象になります。煮物はプレートに少量添える程度にするか、量が多い場合は別の深鉢に分けるとお皿の上がべたつかず綺麗に保てます。

汁気・高さ・色を整える、詰める前後の確認

おせちを詰める前と仕上げの段階で、確認しておきたい大切なポイントをまとめました。

詰める前の準備と冷まし方

  • 清潔な器具を使う:重箱や食器、盛り付け用の箸は、清潔に洗って乾いたものを用意しましょう。
  • 料理はしっかり冷ましてから詰める:調理した料理は冷ましてから重箱に詰めましょう。冷ます間も、室温に長く置いたままにしないことが大切です。
  • 室温に長く放置しない:調理前・調理後の料理を、室温に長時間置いたままにしないようにしましょう。市販の要冷蔵食品は詰める直前まで冷蔵庫で保管し、パッケージの表示に従って取り扱ってください。残った料理を保存するときは、浅い容器に小分けにして早く冷やしましょう。

※重箱へ移した後も、食品ごとの保存条件に従ってください。要冷蔵の料理は食べるまで冷蔵庫で保管します。市販品の保存方法・期限・開封後の案内を確認し、移し替えを理由に保存期間を延ばさないようにしましょう。

汁気・高さ・色の調整

  • 仕切りを活用する:味移りや色移りを防ぐため、食品用のカップや小さな陶器の小鉢を使いましょう。なお、お庭の葉っぱや食用かどうかわからない飾りなどを直接食品に触れさせるのは避けてください。
  • ふたの高さを確かめる:料理が高く盛り上がりすぎていると、重箱のふたが閉まらなかったり、上の段の底が下の料理につぶれたりしてしまいます。器の縁の内側に収まる高さに整えましょう。
  • 似た色を離して配置する:黒豆と田作り、かまぼことなますなど、同じ色合いの料理が隣り合っていると全体が単調に見えがちです。黄色(伊達巻や栗きんとん)、赤・ピンク(かまぼこやエビ)、緑(きぬさやなど)がまんべんなく散らばるように配置を入れ替えると、ぐっと華やかになります。品数をわざわざ増やさなくても、並べ順を工夫するだけで見栄えが大きく変わります。

おせちの詰め方で迷いやすいこと

おせちを準備するときによくある疑問をQ&A形式でまとめました。

Q. 料理の品数は奇数にそろえなければいけないの?

A. ご家庭でお祝いするおせちでは、厳密に奇数にこだわる必要はありません。
キッコーマンの盛り付け記事でも、料理研究家の野口英世さんは、品数の奇数は厳密に守らなくてよいと説明しています。家庭で楽しむ配置例として、手元の料理の数や器の大きさに合わせて調整してみてください。

Q. 仕切りのない重箱でもきれいに詰められる?

A. 市販の食品用カップや小さな小鉢を使えば、仕切りがなくてもきれいに詰められます。
むしろ小鉢を使うことで高さや質感にメリハリがつき、簡単におしゃれな見た目になります。

Q. 買ったおせち料理と手作りを混ぜて詰めても大丈夫?

A. 保存条件を確認したうえで、組み合わせて詰められます。
たとえば市販のかまぼこや伊達巻と、手作りの煮物を同じ重箱へまとめる方法があります。市販品の期限・保存方法・開封後の案内を確認し、清潔なお箸で取り分けてください。詰めた後も要冷蔵品は冷蔵庫で保管しましょう。

Q. 重箱がない場合はどうしたらいい?

A. 普段使いの大皿や平皿を使ったワンプレート盛りで十分にお正月気分を味わえます。
お好みの豆皿をいくつか組み合わせるだけで、とても華やかに仕上がります。

器と小鉢を用意したら、まずは配置図を見ながら料理を仕分けてみましょう。

なお、おせち料理のそれぞれの意味や願いを知りたいときは、子どもにもわかりやすいおせち料理の意味と願い を参考にしてみてください。また、おせちをいつから食べ始めるかで迷ったときは おせちはいつ食べる?大晦日と元日の食べるタイミング で詳しく解説しています。

「今年は手作りしようと思ったけれど、やっぱり通販のおせちも気になる」という方は、人気のおせち通販おすすめ比較 で家族構成や予算に合わせた選び方を紹介していますので、あわせてご覧ください。

参考出典

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