— 毎年の金額、迷っていませんか？「3,000〜5,000円でいい？」｢上司や取引先は？｣を、2025年の基準で丸ごと解決します。
お歳暮の相場の基本（2025年版）
コトクマお歳暮の中核相場は3,000〜5,000円。上司や取引先などビジネス関係は5,000〜1万円が目安。高額は相手に気を遣わせがち。まずは関係性と継続の有無で金額の幅を決めましょう。
お歳暮は金額の決まりはありませんが、一般には3,000〜5,000円が中心です。特にお世話になった相手や取引先には5,000〜1万円までが上限の目安。背伸びをし過ぎると、相手の負担や社内規程に触れる可能性も。相場は“総額（商品＋送料）”で考え、年1回の継続を前提に無理のない予算を組みましょう。
3,000〜5,000円が基準になる理由
多くの百貨店・通販が提示する相場の中央値が3,000〜5,000円です。食品・日用品など“使い切れる”ギフトがこの価格帯に集中し、受け取る側の心理的負担も軽め。複数先に贈る場合でも総額を抑えやすく、毎年の継続にも向きます。迷ったらまずこの帯。年齢・家族構成・人数に応じて量や内容で微調整しましょう。
お中元より少し高め（2〜3割）の考え方
お歳暮は一年の締めくくり。お中元と併せて贈るなら、お歳暮を“やや上”にするのが通例です。目安はお中元より2〜3割程度高め。例：お中元3,000円→お歳暮4,000円。金額差で上下を示すか、同額で内容を充実させるかは関係性で判断を。いずれも無理のない範囲で、相手に気を遣わせないことを最優先に。
相手別の相場早見表【家族・親族／上司・取引先／恩師・友人】
コトクマ家族・親族は3,000〜5,000円が無難。上司・重要取引先は5,000〜1万円を上限目安。特別な関係でも1万円超は負担になりやすく、社内規程の確認が不可欠です。
| 相手・関係性 | 相場の目安 | メモ |
|---|---|---|
| 両親・義両親・親戚 | 3,000〜5,000円 | 消え物・小分け・家族人数に合わせる |
| 上司・お世話になった先輩 | 5,000〜1万円 | 高額は気遣わせる。現金・商品券は避ける |
| 重要な取引先（会社宛） | 5,000〜1万円 | 会社の受領規程を必ず確認 |
| 恩師・先生 | 3,000〜5,000円 | 趣味に偏らない定番を |
| 友人・ご近所 | 3,000〜5,000円 | 気軽な消え物・送料込みで調整 |
家族・親族・義両親の目安
好みを把握しやすい反面、量・賞味期限・保存性のバランスが大切。家族の人数に合わせた詰め合わせや個包装が安心です。3,000〜5,000円帯なら名店の調味料・スイーツ・ハムなどが選びやすい。実家同士の交換は見栄を張りがちなので、総額の上げ過ぎに注意しましょう。
上司・取引先（社内規程チェック含む）
社外宛は会社のコンプライアンスに直結します。受領禁止・上限額・名寄せ基準など社内規程を事前に確認。5,000〜1万円の範囲で“負担にならない”実用品を選び、個人宛より「部署・会社宛」を基本に。現金・商品券・換金性の高い品は避け、熨斗はフルネームで統一します。
恩師・先生・友人の目安
関係の温度感を重視。恩師や旧友には、保存性と軽やかさのある定番の消え物を。相場は3,000〜5,000円で十分です。個人差が大きいカテゴリー（酒類・香りの強い食品）は慎重に。相手の負担を考え、冷蔵・冷凍の受け取り可否も前もって確認すると親切です。
いつ贈る？お歳暮の時期（伝統と最新の実務）
コトクマ伝統は12月13日〜20日頃。近年は11月末〜12月25日着の早期化も一般的。関東はやや早め、関西は12月13日以降が通例。贈り先の地域と品物で調整しましょう。
お歳暮は地域や業界で慣習に幅があります。迷ったら「12月初旬〜20日着」を基本に。年末は先方が不在になりやすいので、早すぎる生鮮を除き、配送は中旬着が安心。関東は早め、関西は“正月事始め”の13日以降という考え方も残っています。
関東／関西の目安と背景
関東では12月初旬から下旬まで幅広く受け入れられます。関西では“事始め”の12月13日〜31日が通例。どちらでも31日までに届けば失礼ではありませんが、年末の多忙期は避けたいところ。品物が正月用（おせち・数の子等）なら、やや遅め指定が実務的です。
遅れた場合の「御年賀／寒中見舞い」切り替え
年内に間に合わなければ、年明けの「御年賀」に切り替え。目安は松の内（1月7日／関西は15日）まで。それを過ぎたら「寒中御見舞」や「寒中御伺」を用います。喪中の先方には、のしを「無地短冊」にして配慮を。表書きも「御歳暮」→「御年賀／寒中御見舞」に変更します。
のし・表書きとマナーの基本
コトクマのしは紅白蝶結び、表書きは「御歳暮」。外のし／内のしは配送・手渡しで使い分け。喪中先方には無地短冊など配慮の方法もあります。迷ったら定番を選べば問題ありません。
表書きは「御歳暮」、名入れは贈り主の姓または氏名で統一。配送が前提なら「内のし」、手渡しなら「外のし」が目安です。喪中先方には、のし無しの「無地短冊」に「御歳暮」とする配慮も。水引は紅白蝶結び。悩んだときは百貨店の既定フォーマットに合わせれば安心です。
のしの書き方（表書き・名入れ）
表書きは楷書で「御歳暮」。個人はフルネーム、会社からは「会社名＋部署＋代表者名」が基本。複数名連名の際は目上を右、五十音順など秩序を決めて統一します。毛筆風フォントの印字サービスを使うと体裁良く仕上がります。
外のし／内のしの考え方
外のしは“贈り物の顔”を見せたい手渡し向き。輸送では擦れ・破れの恐れがあり、内のしが安全です。外観にのしを出さない内のしは、職場へのまとめ贈りや、先方のプライバシーに配慮したいケースにも向きます。
ビジネスの注意点：公務員・受領禁止・虚礼廃止
コトクマ公務員は利害関係者からの贈与が名目・金額を問わず禁止。企業でも受領禁止や上限・名寄せ管理が一般化。コンプライアンスと相手の負担を最優先に、相場は控えめに運用しましょう。
公務員には倫理法・倫理規程があり、利害関係者からの贈与は原則禁止。企業でも受領禁止や上限額の定め、カタログギフト不可などの規程が増えています。営業慣行として贈る場合も、会社宛て・少額・消え物・記録管理の徹底がポイント。迷ったら“贈らない”判断も選択肢です。
公務員はNGの根拠（人事院）
国家公務員は、利害関係者から金銭・物品の贈与を受けることが禁止されています。贈られた場合でも、速やかな返送や報告が求められるケースがあります。立食パーティーの飲食提供や参加者全員への記念品など一部例外はありますが、基本は“受け取らせない”が安全です。
企業コンプライアンスの確認ポイント
贈答受領規程を確認し、受領可否・上限額・名寄せの有無を把握。個人宛より「企業・部署宛」、換金性の高い品は避ける、領収・台帳の整備なども重要です。虚礼廃止の流れも進んでいるため、関係維持は季節の挨拶状・ニュースレター・寄付等の代替策も検討しましょう。
5ステップで決める予算フロー（チェックリスト付）
コトクマ①関係性 ②継続前提 ③お中元の有無 ④人数と保存性 ⑤送料込み総額で最終決定。5つの問いに答えるだけで、相場の幅から“自分の額”に落とし込めます。
手順（1〜5）
- 相手との関係性を分類（親族／上司・取引先／恩師・友人）。
- 今年だけか、今後も継続するかを決める。
- お中元の有無と金額差（2〜3割）を確認。
- 家族人数・保存性・受け取りやすさを点検。
- 送料込みの総額で3,000〜5,000円／5,000〜1万円のどちらにするか決定。
チェックリスト
- 送料込みで予算を組んだ
- 相手の受け取り条件（冷蔵・冷凍）を確認した
- 会社・団体の受領規程を確認した
- のし表記と宛名を統一した
- 今年の継続方針を決めた
やめる・断る・お礼の文例集
コトクマやめどきは関係の変化や継続負担が基準。断るときは「感謝→丁重な辞退→今後の厚誼」で柔らかく。お礼状は到着後1週間以内が目安です。
やめる（関係が薄くなった）
いつもお心遣いをいただき、ありがとうございます。今後はお気遣いなく、変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
断る（受領できない規程がある）
日頃よりお世話になっております。弊社規程により贈答品の受領を差し控えております。お気持ちに深く感謝申し上げ、恐縮ながらご返送いたします。
お礼（到着後）
結構なお品をお送りくださいまして、誠にありがとうございます。皆でありがたく頂戴いたしました。まずは書中にて御礼申し上げます。
よくある質問（FAQ）
Q. お歳暮の相場はいくら？誰にでも3,000〜5,000円で大丈夫？
A. 多くの目安は3,000〜5,000円。ビジネスや特別な相手は5,000〜1万円までが上限の目安です。
Q. 上司や取引先へのお歳暮の相場は？1万円は高すぎる？
A. 5,000〜1万円が常識的範囲。高額は負担や規程違反になり得るため、会社宛・控えめが安全です。
Q. お歳暮はいつまでに届けばいい？関東と関西で違うの？
A. 伝統は12/13〜20頃。関東は早め、関西は13日以降の説明が多い。年内到着を基本に中旬着が安心です。
Q. お中元よりお歳暮を高くするのは本当？どれくらい高くする？
A. 通例としてお歳暮を2〜3割ほど高めにする考え方があります。無理せず関係性で判断しましょう。
Q. 公務員や企業にお歳暮を贈ってもいい？どこまでOK？
A. 公務員は利害関係者からの贈与が原則禁止。企業も受領禁止や上限設定が一般化。事前確認が必須です。