お歳暮|誰に送る?送らない?基準チェック完全ガイド

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お歳暮は誰に送る?送らない基準

年末が近づくと、誰にお歳暮を送るべきか、やめてよいのか迷いますよね。関係を大切にしつつ、相手に負担をかけないこともマナーです。本記事は、最短で判断できる基準・フローチャート・相手別テンプレをまとめました。今日から迷わず決めましょう。

この記事でわかること
  • 送る・送らないの客観的な基準(5秒チェック)
  • 相手別の考え方(親族・上司・取引先・仲人・先生ほか)と代替案
  • 文例テンプレ(送り状/お断り・終了告知)
目次

結論:送る・送らないの基準早見表

判断軸は①関係の深さ②継続性③規程④辞退意向⑤喪中状況の5点。いずれかでNGなら「送らない」または「代替(御年賀・寒中見舞い・手紙のみ)」へ切り替えます。

5秒チェック

  • 利害関係者への贈答が規程で禁止・自粛されていないか(公務員・一部企業)
  • 相手が明確に辞退していないか(社内・案内状・サイト表記)
  • 継続前提の関係か(初年のみ/節目のみ/終了の合意があるか)
  • 相手が喪中・忌中か(のし・表書き切替が必要)
  • 金額が負担・見栄にならないか(相場内か)

基準早見表

相手原則送る目安送らない/控える代替案
親・義両親感謝の継続。相場3,000〜5,000円家計事情や相手の辞退がある御年賀/手紙だけ
仲人結婚後1〜3年を目安長期継続は負担になりやすい年始挨拶状に切替
上司・お世話になった目上私的にお世話になった場合会社規程で禁止・等級差が大きいお礼状・手紙
取引先・顧客長期取引・表敬会社方針で贈答禁止・辞退表明年始状・情報提供
先生・主治医・大家個人的な厚意へのお礼公的立場・病院や学校の規程手紙・レビューや紹介
公務員・政治家等×利害関係の贈与は原則NG季節の挨拶状のみ
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まずは「禁止・辞退」を最優先で確認。迷ったら手紙だけにするのが最も安全で丁寧です。

お歳暮の基本|意味・時期・相場の超要点(まずここだけ)

お歳暮は1年の感謝を伝える冬の贈り物。時期はおおむね12月上旬〜25日頃。相場は3,000〜5,000円が標準、特別な相手は5,000〜10,000円までが目安です。

  • 意味:その年の感謝と「来年もよろしく」の気持ちを形にした季節の挨拶。
  • 時期:関東は早め(12/1〜20頃)、関西はやや遅め(〜25頃)。遅れたら「御年賀」(1/1〜1/7、関西は〜1/15)→さらに遅い場合は「寒中見舞い」(1/8〜立春頃)。
  • 相場:一般3,000〜5,000円、特別5,000〜10,000円。高額すぎは相手の負担や忖度を招くため控えめに。
コトクマ

価格よりも「相手の好み」「保存しやすさ」「量より質」が喜ばれやすいです。

誰に送る?一般的な贈り先と継続の考え方

“感謝の可視化”が目的。初年は控えめに試し、相手の反応を見て継続可否を決めましょう。

親・義両親/親族/仲人(目安年数)

  • 親・義両親:日頃の援助や里帰りのお礼に。長期継続が無理なら、年始の挨拶状+小さなお年賀へ。
  • 親族:冠婚葬祭など関わりの頻度で判断。年に会わない親族へは手紙+年始のご挨拶で十分な場合も。
  • 仲人:一般的には結婚後1〜3年を目安に。以降は年賀状等に切替えると双方負担が軽くなります。

上司・お世話になった目上

  • 会社規程がOKでも、私的贈答は気を遣わせがち。合同・有志で小さく、またはお礼状中心が無難。
  • 退職・異動後は「1年で区切る」か「節目のみ」にするなど、期限を決めて運用しましょう。

取引先・顧客(送り状の配慮)

  • 企業の贈答方針を最優先。辞退表明があれば従う。送る場合は相手部署宛にし、個人名への高額品は避ける。
  • 送り状には「宣伝色を抑えたお礼」と「日頃の取引への感謝」を簡潔に。

先生・主治医・大家・友人(関係性で判断)

  • 公的立場(学校・公立病院等)は控える。私的関係は小さな手土産やカードで十分。
  • 友人は「贈り合いの負担」にならない範囲で。旅行土産や体験チケットなど等価交換にしない選択も。
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「継続前提」を作らない伝え方(今年限り・お礼まで)が賢いコツです。

送らない方がよい相手と法・規程の注意点(超重要)

禁止・自粛の相手には贈らないのが原則。手紙・年始状など金品以外で気持ちを示しましょう。

  • 公務員・政治家・公的機関:利害関係者からの贈与は原則NG。学校教職員・警察・役所・公立病院医療者などを含みます。
  • 企業の贈答廃止・辞退方針:上場企業や医療機関等で規程化が進んでいます。サイトや名刺の案内で要確認。
  • 辞退を表明している人:明確に断られているのに贈るのは逆効果。年始状・近況報告レターに切替え。
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迷ったら電話やメールで「お歳暮は控えた方がよろしいでしょうか」と確認しましょう。

フローチャート:あなたの相手は「送る/送らない/代替」どれ?

Yes/Noで30秒判断。結論→すぐ次のアクションへ。

  • Q1:相手に禁止・辞退の規程がある? → Yes:送らない(挨拶状へ)。 No:Q2へ
  • Q2:今年も関係継続の見込みが高い? → No:代替(年始状・手紙)。 Yes:Q3へ
  • Q3:相手が喪中・忌中? → Yes:のし無し・時期をずらす(寒中見舞い等)。 No:Q4へ
  • Q4:相手が気兼ねしない金額・内容? → No:代替(手紙/少額)。 Yes:Q5へ
  • Q5:相手の好み・アレルギー等が把握できる? → No:定番の消えもの/カタログ。 Yes:送る(送り状同封)
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基準で迷ったら「代替」に倒すのが、長期的に良い関係を保つコツです。

ケース別の判断基準(実例で理解)

よくある迷いどころを、具体的に線引きします。

転職・退職・異動した上司/担当者

  • 退職や異動の翌年は「御礼の気持ちのみ」で小さく。以降は年賀状に切替えるのが自然。
  • 取引先の担当者が変わった場合、個人宛は終了し、会社・部署宛の年始状へ。

付き合いが疎遠になった相手(やめどき)

  • ここ2年、連絡や往来がなければ終了候補。お礼とともに「本年で区切り」と一言添えると丁寧です。

喪中・忌中の相手(のし・表書き切替)

  • 忌中は時期を外し、のし無し・無地短冊で。忌明け後は「寒中御伺」や「御年賀」に切替え。

年内に間に合わないとき(御年賀・寒中見舞い)

  • 1/1〜1/7(関西〜1/15)は「御年賀」。それ以降、立春頃までは「寒中見舞い」が無難。
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期日を過ぎたら無理に「御歳暮」にこだわらず、適切な表書きに切替えましょう。

贈るならここまで整える:相場・のし・送り状テンプレ

相手別の相場・のし・送り状の型を押さえれば失敗しません。

相手別の相場感(目安)

  • 親・義両親:5,000円前後(高額すぎは負担)。
  • 上司・恩師:3,000〜5,000円。
  • 取引先:3,000〜5,000円(個人宛の高額は避ける)。
  • 仲人:3,000〜5,000円(1〜3年)。

のし・表書き

  • 基本:紅白蝶結び/表書き「御歳暮」。
  • 年始に切替:表書き「御年賀」。
  • 喪中対応:のし無し・無地短冊。忌明け後は「寒中御伺」。

送り状テンプレ(取引先宛・同送)

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。年末のご挨拶のしるしに心ばかりの品をお送りいたしました。皆様のご健勝と貴社のご発展をお祈り申し上げます。来年も変わらぬお引き立てのほどお願い申し上げます。

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のしは「用途」「時期」「相手の状況」で選び分けましょう。

送らない・やめるのもマナー:丁寧な伝え方テンプレ

やめるときは、フェードアウトより、言葉で区切る方が関係は健全です。

親族向け(終了告知)

日頃の感謝は変わりませんが、双方の負担を考え、本年を一区切りとさせてください。今後は年始の挨拶状にて気持ちをお伝えいたします。

上司・恩師向け(控える旨)

これまでのご厚情に心より御礼申し上げます。社内方針もあり、年末の贈答は控えさせていただきます。今後ともご指導のほどお願い申し上げます。

取引先向け(会社方針に基づく)

弊社の贈答自粛方針により、年末の品のご用意は控えております。日頃のご厚誼に深謝申し上げるとともに、年始のご挨拶にて改めて御礼申し上げます。

コトクマ

「やめる理由」は相手を立てる表現で。自社方針・負担軽減など客観的理由が安全です。

代替手段:手紙だけ/御年賀へ切替/寒中見舞い/体験・寄付の提案

金品以外でも、感謝は十分伝わります。

  • 手書きの年始状・近況報告カード
  • 体験ギフト(負担が少ない少額)やカタログ(相手が選べる)
  • 社内規程が厳しい先には「情報提供」「お役立ち資料」を贈るイメージで
  • 相手が喪中のときは、寒中見舞いの葉書に一言そえて
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相手に“お返しの負担”を感じさせない代替を選びましょう。

チェックリスト:今年の贈答はこれで決める(保存版)

決める前に最終確認。

  • 先方の禁止・辞退の有無を確認した
  • 関係は来年以降も続く見込みがある
  • 金額は相場内で負担にならない
  • 相手の嗜好・アレルギーに配慮した
  • 喪中・忌中の可能性に配慮した(のし切替)
  • 送り状の文面を準備した
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チェック項目を全て満たせば“失礼リスク”はほぼゼロになります。

FAQ(よくある質問)

Q. お歳暮を1年だけにしてもいい?
A. はい。特に結婚・出産・転居など節目の年のみでも失礼ではありません。初めに「本年の御礼まで」と添えると誤解がありません。

Q. お歳暮を送らないのは失礼?どこからが虚礼?
A. 先方の辞退・規程がある場合や、関係が実質ない場合は送らない方が礼儀的です。形式だけの贈答は“虚礼”とされ、やめる選択が推奨されます。

Q. 公務員や学校の先生に送ってもいい?根拠は?
A. 利害関係者からの金品受領は原則禁止です。学校・役所・公的医療機関に属する場合は控え、季節の挨拶状にとどめましょう。

Q. 遅れたら「御年賀」「寒中見舞い」どちら?
A. 年始(1/1〜1/7、関西は〜1/15)は「御年賀」。それ以降、立春頃までは「寒中見舞い」へ切替えます。

Q. 喪中先への表書きは?
A. 忌中はのし無し・無地短冊。忌明け後は「寒中御伺」や「御年賀」に切替えましょう。


まとめ

お歳暮は感謝の気持ちを形にするもの。基準は「禁止・辞退」「継続性」「負担」の3点で決め、迷ったら手紙へ。

コトクマ

年末は忙しく、判断も先延ばしになりがち。まずはリストを作り、フローチャートで一気に線引きしましょう。お互いに気持ちのよい年越しになりますように。

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